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竹中工務店

城南ビルディング

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設計担当者の想い

井上 聡子竹中工務店設計部

敷地の歴史的背景に由来する素材や色を選び、石・ガラスなど異なる素材同士の間合いや艶を大切に外装を構成しました。時間や視点ごとに移ろう印象を与えながらも街並みに永続的な美しさを映し出すファサードを意図しています。居住快適性から自然光や風との接点を重視し、限られた都市のスペースを最大限に生かす空間構成としました。

プロジェクト概要

建築地 千代田区
建築主 城南興業株式会社
設計施工 竹中工務店
建築面積 230㎡
延床面積 1,868㎡
構造/階数 S/F9,P1
工期 2009.2〜2010.2

歴史的都市軸が変わる角地

大手町の近代巨大ビル群から、神田の下町情緒あるヒューマンスケールな街並みへ変化する境界に位置するテナントオフィスビルです。
隣接する鎌倉橋が、江戸城築城に石材を運んだ河岸に当たるため、江戸城の基調である漆黒と純白を建物のテーマカラーとして展開しました。オーナーの本社ビルでもあることから品格を意識し、大手町側から伸びる大通りに対して、大きく端正な構えを取っています。

漆黒と純白のエントランス

書を展示するギャラリーを兼ね備えたエントランスホールです。エレベータ2基が向き合う間にあるサッシは、外景をカウンターで切り取って分割し、上部は展示のバックゾーンとなるよう半透明とし、下部は透明ガラス越しに内部と外部を連続させて、雪見窓のように外光をホールに導きました。

面ごとに異なる風景を転写する

神田側に当たる東面を、外気に触れるリフレッシュエリアとして積極的に活用しています。最上階には開放的なバルコニーを備え、斜線制限によって見通しの開けた街並みや、遠くには建設中の「東京スカイツリー」も見晴らすことが出来ます。

都市空間で呼吸する

屋上にあるテナント専用のルーフガーデンは、角地の特性を生かして、多様な都市の眺望を楽しめる憩いの場所となっています。都市の隙間(すきま)を活用することで、テナントビルとしての魅力を高めています。

続的な貸しやすさの追求

個人経営の事務所などの需要が多いマーケットエリアのため、フロア貸し、小割貸しどちらにも対応出来る整形的な構成としています。
環境負荷低減のための自然換気を重視し、石壁面である南側にはスリット状の開き窓を、西面ガラススクリーン側には膳板に換気ホッパーを組み込んだ開口部としています。

街並みへの発信

大通り側の天井は、角地に向かって3次元的な勾配(こうばい)をつけたことで、外光を伸びやかに室内に取り込みます。夜には、窓周りに組込んだ点光源によって、天井が華やかな面となり、街路に情緒ある光を放ちます。