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竹中工務店

サンアイ茅場町ビル

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設計担当者の想い

梅野 圭介竹中工務店 東京本店 設計部

端正でありながら、風格をもち、高いスペックを持つビルの実現という、建築主のこのプロジェクトに対する志に寄り添い、建築主、設計、施工が一体となり、細部までこだわった存在感ある作品を創出することができました。

プロジェクト概要

建築地 東京都中央区日本橋茅場町2-13-1
建築主 (株)サンアイ
設計施工 竹中工務店
建築面積 356㎡
延床面積 3,205㎡
構造/階数 S/F10,P1
工期 2013.5~2014.6

陰影を纏(まと)う

茅場町地区の開発が進むなか、同地区のランドマークとなる存在感と充実したスペックを兼ね備えた賃貸ビルへの建替計画です。敷地は、幹線道路側に27mの間口を持ち、地下鉄茅場町駅の出入口から至近の位置にあります。デザインのテーマを、「光による陰影の変化」とし、これを外観からサインに至るまで展開することで、独特の表情を持たせています。

導入部の光

厚み60mmの無垢のアクリルサイン照明を壁に象嵌(ぞうがん)したエントランスです。壁面は、花崗岩のブラックラブラドールにジェットバーナーをかけ、更にワイヤーブラシ加工をすることで地窓と外からの光を柔らかく反射させ、そこはかとなく自然の光を感じ取れる空間としています。

温もりを感じる素材と仕上げ

エレベーターホールには、名栗加工を施した凹凸のあるタモの無垢板を配置し、木の香りを醸し出すとともにその陰影が温かさを感じさせます。この木の壁は、乗り場側のブラックガラスとの対比により、その存在感を際立たせています。

テナント誘致力が高い貸ビル

24時間対応の非常用発電・デシカント空調・Low-eガラス・波型鋼板耐震壁・風による振動を低減するATMD(アクティブ・チューンド・マス・ダンパー)の採用、整形な専有部など、テナント誘致力の高いスペックとしました。また、庇をつけることで、大型縦すべり出し窓により、雨の日でも自然換気を可能としています。

外部と一体のアメニティー空間

各階にはバルコニー付のリフレッシュスペース(写真右)を配置し、屋上には喫煙スペース(写真左)も設け、外部と一体となったアメニティー空間として設えました。

光や視点で変化する表情

外観は、層間区画とメンテナンス通路を兼ねたPCスラブで構成された水平ラインと、フロア間をつなぐ180本の縦型アルミルーバーによって彫りの深い表情をつくっています。時間とともに移り変わる光、また人の視点により、多様な表情を見せることを意図しています。
縦型アルミルーバーの表面は、ショットブラストで仕上げ、光を柔らかく反射させています。夜は室内下部からの照明により縦方向にグラデーションが現れ、存在感を際立たせます。また、ルーバーの小口を黒くし、取付金物を表出させないことで、シャープな表情をつくっています。