大阪・阿倍野の街に広がる「魅力の輪」
---HOOP(フープ)---


外観を特徴付ける「BIG CIRCLE」が夜間は発光体として周辺の都市景観ノイズを打ち消す。
憩いや待ち合わせのための広々としたオープンエアプラザ

近畿日本鉄道と近鉄百貨店が近鉄あべの橋駅南側に建設を進めていた商業ビル「HOOP」が先頃完成した。「新・大人のための自分スタイル編集館」をストアコンセプトに、都心型大型専門店と個性的なショップ50数店舗からなり、隣接する近鉄百貨店本店やラ・セレナとはひと味違うライフスタイル提案型の商業施設を目指している。
建物は地上6階地下2階、売場総面積1万3647u。特徴はまずビルの名称の元でもある上層5,6階のサークル状の張り出し「BIG CIRCLE」である。夜間には発光体として、周辺のネオン看板等の都市景観ノイズを打ち消すインパクトを持つとともに、建物を強く印象づける。

売り場が見渡せるガラススクリーンの正面ファサード

また「BIG CIRCLE」の底面から照射されるムービングライトは音に応じて変化し、ダイナミックな空間を演出する。張り出しは巨大な庇としても機能し、真下のイベント空間の快適性を高めている。
次に建物正面に設けた待ち合わせ、憩いのための外部開放広場「オープンエアプラザ」やレインフォール(霧状の滝)が流れ落ちる「サンクンガーデン」。ここには枕木が敷き詰められ、オブジェにレールを使うなど廃材を利用した環境への配慮もうかがわせる。広場は階段を観覧席とするイベント会場にもなるなど、話題性に富む空間となっている。オープンエアプラザに面した正面は全てガラススクリーンで外から売場が見渡せ、屋外シースルー展望用エレベーター、エスカレーターとともに透明感、開放感を強調する。建物中央を南北に貫く、地階から2階まで吹き抜けの大通路は、人々の回遊を促すと同時に、開発が南へ進む将来、阿倍野の街へのゲートとなることから、街路を意識した設計となっている。
このビルが阿倍野・天王寺地区の「魅力の輪」として、街の活性化の拠点となることが期待されている。


建築主 近畿日本鉄道(株)、(株)近鉄百貨店
所在地 大阪市阿倍野区阿倍野筋1−2−30
設計 (株)竹中工務店
施工 (株)竹中工務店、他3社JV
構造 鉄筋コンクリート造、鉄骨造
階数 地上6階 地下2階
建築面積 3,353 m2
延床面積 19,857m2


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