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東京宝塚劇場は、昭和9年1月1日の開場以来60余年にわたって人々に親しまれてきたが、老朽化のため惜しまれつつ平成10年1月幕を閉じた。そして本年1月1日、新世紀とともに「東京宝塚ビル」として生まれ変わった。
再開発にあたっては、都心の比較的狭隘な敷地にもかかわらず、2000席以上を持つ宝塚歌劇専用の劇場、800席以上の映画館、収益性の高い賃貸オフィス、飲食店舗等の複合機能が求められた。
こうしたニーズに対応するため、法的制約や防災・動線計画等の観点から、低層部に劇場、高層部にオフィス、地下部に映画館を配した立体構成とし、メガストラクチャー構造を採用することで大空間の重層化が図られた。
建物は地上19階、地下4階、塔屋2階。1階から6階が劇場、地下が2つの映画館(スカラ座1,2)、7階から18階が賃貸オフィスである。
外観は「RISING STEP」をコンセプトに、高層部のコーナーにタワーを設け、建物全体のシルエットがタワーに向けて階段状に上昇し、天空に昇華していくユニークなデザイン。タワーの高さは地上118mになり、21世紀の幕開けにふさわしい象徴性と祝祭性を表現している。ファサードは、プロセニアム(劇場で客席と舞台の境にある開口)に見立て、彫りの深い縦のラインを強調した「幕」をイメージさせるものだ。
劇場ロビーのインテリアは、天井や壁面に曲面を多く用いた優美でおおらかな形態と華やぎのある色彩でまとめられている。劇場内では客席と舞台を可能な限り近づけ、演者と観客の一体化が図られた。映画館では客席を地下では初めてのスタジアムタイプとし、臨場感あふれる映像・音響体験を可能とした。
東宝発祥の地日比谷のシンボルとして、この建物も旧劇場と同様永く愛されていくことだろう。
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東京宝塚劇場の華やかなエントランス
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劇場内部。可能な限り観客と演者の一体感が図られた。
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臨場感溢れる映像・音響体験が可能な地下階の映画館 |
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