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エントランス前他4ヶ所にアートが配置されている
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エントランスホール。光庭を通じて自然光が注がれる
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開放的なスペースがコラボレーションを促進
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社内コミュニケーションを促進する4,150m2の大面積基準階
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屋上緑化と屋上集熱ダクト。様々な環境技術を実践
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高機能外壁と新天井システム
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当社東京本店は、東陽町に新社屋を建設・移転し2004年11月24日から業務をスタートさせた。 3ヶ所に分散していた事業所を統合し業務の効率化を図るとともに、すでに東陽町を拠点としているグループ企業との連携強化を目指したものである。
計画のメインテーマは「サステナブル・ワークス」。 これは「お客様とともに環境と調和する空間創造を行うことをめざした建築への取り組み」として当社が提唱するもので、企画・計画から施工,建物運用時までのトータルな環境品質の向上と環境負荷の低減をコスト、デザインまで含め総合的に実現していこうとするものである。当計画をこの実践の場として、またお客様に提供するソリューションを自ら実験する場として位置付けた。
社内ではさまざまなソリューション業務の展開により業務形態が多様化する中、よりレスポンスが速く創造的な業務展開に対応できるオフィス空間への要望が強くあった。
一方、地球環境保全への取り組みに対する社会的要請はいよいよ緊急度を増してきている。 ここで「プログラミング手法*」によるオフィスコンセプトの設定により抽出された主要なターゲットは、高効率・高品質なワークプレイスの構築、環境負荷の低減とコストパフォーマンスの追求であった。これらの実現に向け、設備・構造システムと建築デザインの統合性を高め、オフィスコミュニケーションの向上を主眼とした新しいオフィスタイプを発想すること、環境品質と性能の高いレベルでの保持両立、ローコスト部品の新規開発やLCCの低減、竣工後の環境性能保全システムの構築等、「サステナブル・ワークス」の展開により対応した。
建物は従来のオフィスビルのコアのような、スペース的にも構造的にも固められた部分を持たない。従来のコアを構成する機能は,プランの中心列に執務ゾーンに開放されたかたちで配置した。また、それらの要素と直列に採光のための光庭と階段吹抜を4ヶ所挿入し、同一フロア内、上下階間の見通しを良くし、社内コミュニケーションの向上を図った。更に中心列にはミーティングゾーンがレイアウトされ、開放された階段、リフレッシュコーナーとともにコラボレーション機能を促進し、オフィスのアクティビティを高めている。
構造は従来のオフィスモジュールと異なる10.8m×10.8mの均等スパン。直径500mmのCFT柱と,外周部に座屈補剛ブレースを配した「外殻ブレース構造」、大梁・小梁共梁成を450mmに統一した「ユニバーサルフロアビーム」からなるシンプルな構成とした。外周のブレース部には空調機を分散配置し、外壁面のガラリから外気を直接導入し光庭を通じて排気する、4モードの自然風利用ハイブリッド空調を採用。外装の表現は,外殻ブレース構造とそこから展開するスペースや、設備システムの考え方を反映したデザインとした。またユニバーサルフロアビームにより、空調ダクトの梁貫通を行わず梁下に吊下げたうえで、4.1mという標準的なオフィスビルの階高で最低3.0mの天井高を確保した。これにパンチングメタルの下面カバーと照明器具を組み合わせた直天井「新天井システム」を構成した。
環境負荷低減に向け、ダンボールダクトの採用や、光ファイバーの廃材ガラスと再生骨材利用の外装PCa版開発等によるリサイクル資材の活用、食堂棟屋上への屋根集熱ダクト(食堂の暖房,換気へ利用)や光庭への採光装置の設置、自動調光等の太陽エネルギー利用、雨水の中水利用等を行っている。また自然風利用ハイブリッド空調、氷蓄熱(CLIS)・低温水蓄熱などの蓄熱技術の活用、大温度差送水による熱搬送と低温・高温送風の採用により、省エネでLCCを低減できる高効率なシステムとしている。
これらにより、一般のオフィスビルに比べて、CO2排出量、一次エネルギー消費量とも50%の削減を実現している。また、空調・熱源・照明等のエネルギー消費はBEMS(エネルギー管理システム)により、これらの運転を最適化し環境性能の維持保全が行われる。加えて歩道状緑地や運河沿いの公開緑地、敷地内緑化や屋上緑化による環境形成、ノンコア構造による空間構成のフレキシビリティー等により、CASBEE(建築物環境性能評価)において、計画時でBEE=4.7という高い環境性能を実現した。今後、運用段階において環境品質と環境負荷の両面にわたり性能の検証を行っていくことになる。
*プログラミング手法
当社が実践している、必要な要求に対し議論し、課題・要件整理を行うこと。 |