関口雄揮記念美術館

札幌市郊外の豊かな自然の中に建つ美術館



展示室。間接照明とフローリングによる柔らかな空間


ラウンジ。周囲の自然が内部へ取り込まれている

札幌市郊外の豊かな自然に囲まれた敷地に建つ、日本画家・関口雄揮氏の作品を展示する個人美術館。氏の作風を受け,北海道の風土性を象徴するデザイン表現、周辺の豊かな自然と建物の内外が連続する環境づくり、地域性を生かした自然エネルギー利用をテーマとした。
設計においては使用素材の種類を極力限定し簡素な表現に徹することで展示物と周辺の自然を浮かび上がらせ、構造方式の選定によりシンプルな平面構成を明確に表現した。ラウンジはスチール格子梁をムクの極細柱で支える構造により、周辺に対して開かれた空間としている。天井の鉄骨とレンガ壁によるインテリアが周囲の緑と響き合い、作品が心に留まるよう余韻のある空間とした。展示室は壁式RC造の閉じた空間で、間接照明とナラ材フローリングにより日本画の展示に適した場を演出している。
積雪寒冷地のため、数多くの室内環境制御・省エネルギー対策を行った。展示ゾーンは二重壁・外断熱屋根の採用で作品を外部の温度変化から保護し、ラウンジ空間は地熱利用のヒートチューブシステムを組合せたアンダーフロア空調により快適性の確保、ランニングコスト低減を図った。

建築主 :北栄興産(株)
所在地 :北海道札幌市南区常盤3条1丁目
設計施工 :(株)竹中工務店
構造 :鉄筋コンクリート造、鉄骨造
階数 :地上1階
延床面積 :850m2
 


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