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福岡市東区の博多湾に位置するアイランドシティは、自然豊かな海に囲まれ干潟を擁した約400ヘクタールの人工島である。福岡市はアイランドシティ内に約15ヘクタールの総合公園(グリッピの森)を計画し、「ぐりんぐりん」はその中核施設となる建物である。2005年9月から11月まで全国都市緑化ふくおかフェア「アイランド花どんたく」のテーマ館として利用され、2007年4月以降は、緑の体験型学習施設として利用される。
この計画が目指したのは、公園全体の地形に流動的で緩やかな変化を与え、来場者に様々なアクティビティーを喚起させることであった。このため公園施設として独立させるのではなく、緩やかな地形の中で自然・風景と一体となり、屋内外のスペースが連続した「丘のような建築」となった。全長約190mの躯体は、自由曲面RCシェル構造という新しい構造形態が採用され、連続した1つの面が2回ねじれて3つの内部空間を生み出している。
亜熱帯植物を中心とした展示温室・学習施設等から成る内部空間は、植物育成のためシェル天井面の大開口(最大スパン25m)のトップライトと、サイド部分のカーテンウォールにより多くの光を取り入れている。屋上は全面的に緑化され、また公園全体を見渡せる散策路が屋根曲面に沿って配置されており、地上と建物屋上が連続した地形の一部のような姿を見せている。
この複雑な建物形状を施工するにあたり、躯体構築前に原寸モックアップを製作し、施工面・品質面における確認・解析等、様々な検討を行った。型枠工事においては不規則な曲面にも対応できる工法を考案し、また平面・高さ両方向に直線部分がほぼ無い設計の中で座標管理による作図と現地墨出しを行った。複雑な形状の施工図作図や製作物の形状・寸法の確認には3次元CADを活用した。当社の技術力と、各職能単位の技と知恵と経験が融合し、建物は完成した。
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穏やかな地形の中に公園と一体となった丘のような建築
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屋上に散策路が巡る。トップライトから内部に光が注がれる。
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白い躯体の壁面も緑化され、やがて緑が全体を覆う。
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