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新築・リニューアルで「波形鋼板耐震壁」採用件数が増大

~2009年性能評価改定でRC造建物に加えS造建物にも適用が広がる~

リリース
2010年8月3日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:竹中統一)は、2007年に開発した「波形鋼板耐震壁」(特許取得済み)を肥後橋MIDビル(大阪市西区)や、広島工業大学9号館耐震改修(広島市佐伯区)など12件のプロジェクトに採用しました。
開発当初から適用可能な鉄筋コンクリート造建物(以下RC造建物)に加え、鉄骨造建物(以下S造建物)にも適用が可能になりました。これは、実験及び解析を重ね、検討し、2009年に性能評価を改定したことによるものです。
今後は、客観的な評価に基づく安全性を確保しつつ、新築・リニューアル、適用する建物種別に関わらず、RC造建物やS造建物に幅広く適用していきます。

「波形鋼板耐震壁」の概要

鋼板を波形にすることで、波形方向に対して楽器のアコーディオンのように自由に伸び縮みする一方、地震力などの水平力には抵抗する特徴があります。これを柱梁フレームと組み合わせることで、長期荷重に対しては柱梁フレームが負担し、水平荷重に対しては主に波形鋼板が抵抗します。各荷重に対して抵抗する部分が明確で剛性・耐力の調整が容易であるため、設計の自由度が飛躍的に高くなります。

<波形鋼板の特徴>

「波形鋼板耐震壁」をS造建物に採用するメリット

「波形鋼板耐震壁」は、RC造の建物では新しいタイプの耐震壁として活用されてきました。一般的なS造建物においては、ブレースが耐震部材として使用されていますが、「波形鋼板耐震壁」を耐震部材として適用することにより、以下のようなメリットを提供することが可能となりました。

1.大地震時における高い安全性と低損傷性を実現します

ブレースと比較して剛性・耐力の調整が容易であり、大地震時においても高い安全性を確保します。同時に、優れたエネルギー吸収能力により高い制振効果を有するため、建物の損傷を低減することができます。

2.面積有効率を高め、空間自由度を拡大します

一般的な鉄骨ブレースと比較して、壁内など非常に狭い空間に設置が可能です。これにより、面積の実質有効率を高め、空間の自由度を拡大することが可能です。

3.鉄骨建方時に同時施工が可能です

従来の鋼板壁や鋼板間柱は、施工時に軸力が導入されることを防ぐため、連結を後施工とする場合があります。しかし、波形鋼板耐震壁は鉛直変形に対して力を負担しないので、従来の鋼板壁や鋼板間柱で行っているような後施工の必要がありません。

主な適用事例

新築鉄骨造建物適用事例「肥後橋MIDビル

本建物は、大阪市中心部に建設された賃貸オフィスビルです。大地震時の安全性を高めるため、制振装置として「波形鋼板耐震壁」を鉄骨造建物で初めて採用しました。

建築概要

事業主 MID都市開発株式会社
建物名称 肥後橋MIDビル
住所 大阪市西区江戸堀1-5-16
地域地区 商業地域、防火地域
敷地面積 797.86㎡(241.35坪)
工事期間 2009年1月~2010年4月
設計・施工・監理 株式会社竹中工務店
建物用途 事務所・店舗
構造規模 鉄骨造(S造)地上11階・地下1階・塔屋1階
延床面積 6,767.45㎡(2,047.15坪)
最高高さ 43.48m

リニューアル事例「広島工業大学9号館耐震改修」

持続可能な建物をめざし、効果的な耐震補強として、「波形鋼板耐震壁」を中国地方で初めて使用しました。

<外観写真>

<波形鋼板耐震壁>

建築概要

建物名称 広島工業大学9号館
住所 広島県広島市佐伯区三宅2-1-1
構造・規模 RC造4階建
延べ面積 2,026㎡
建築面積 506m㎡
建築主 学校法人 鶴学園
設計・施工 株式会社竹中工務店
工期 2009年8月1日~2009年11月30日