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美観を保ちながら、震災時に天井や設備機器の頭上への落下を防ぐ「メッシュセーフ工法」を開発

~既存の天井設備を活用、短期間での改修が可能~

リリース

2013年11月8日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、大地震などにより既存の吊り天井が崩壊したときに、設備機器を含めてこれらを受け止め、フロアへの落下を防止する「メッシュセーフ工法」(特許出願済)を開発しました。
本工法は、既存の吊りボルトに、照明器具をライン状に配置した在来工法の天井を対象としています。既存の天井設備をそのまま活用するため、既存天井を撤去し新たに耐震性の高い天井に変更する等、大掛かりな作業は不要となり、短工期で設置ができます。夜間や休日の施工を行えば、日常業務に支障をきたすこともありません。
また、鋼製のワイヤーメッシュを用いていますので、脱落時の危険性が高い重量設備機器等に対しても落下防止が図れるとともに、既存天井本来の美観を保つことができます。
当社では、オフィス・サーバールーム等の天井改修に向けて、面積の大小を問わず本工法を幅広く提案していきます。
なお、本工法の開発にあたっては、基本的考案は当社が特許申請を行いました。金物形状などの開発と実施設計は当社と株式会社オクジュー(社長:熊本辰視)が行い、両者の共願で特許を申請しました。

吊り天井脱落防止については、新設建物の「特定天井」(人が日常立ち入る場所でかつ、天井までの高さが6m、かつ面積が200m2・重量が2㎏/m2を超える天井)を対象として、脱落防止のための技術基準を定めた告示が公布され、2014年4月1日に施行されます。
試施工したメッシュセーフ工法

試施工したメッシュセーフ工法

メッシュセーフ工法断面図

メッシュセーフ工法断面図

【 本工法の概要と特徴 】

本工法は既存の照明器具用の吊りボルトを用いて既存天井ボード面を覆う形でメッシュを固定するもので、以下の特徴があります。

天井の下に足場を設けて軽微な作業を行えば短期間で完了するので、夜間や休日を利用すればお客様の事業に影響しない工事が可能。
重量の大きい落下物に対しても強靭な鋼製メッシュが支持して安全を確保。
既存の吊りボルトを用いるので、新たなアンカーボルトの設置が不要。
アルミ押し出し型材や既成品のメッシュ(溶接金網)で構成されるので、美観性に優れ、経年後の保守・交換が容易。
既存天井の下に構成するので、天井面の下に突出する感知器等の器具を想定した隙間を用意。ただし、メッシュと干渉する点検口・排煙口等がある場合は個別に対応する。

【 本工法の効果確認 】

本工法の実証実験では、天井からの落下物として、最も頻度の高い天井仕上げのボードが大きく破損して落下するケース、最も危険な空調機器が落下するケースの2ケースを想定し、当社技術研究所で行いました。 落下高さ50cmでもメッシュが衝撃力に十分耐え、居住者の安全が確保できることが確認できました(実際の使用では、メッシュまでの落下高さは約12cm)。

【 吊り天井を有する建物の市場 】

吊り天井の下地金物の出荷量から換算すると、年間の在来工法の天井の施工面積は約3000万m2です。現存する吊り天井の面積を把握するのは困難ですが、数十年分の建物がストックとなっていることから見て、数億m2の吊り天井が現存するとみられます。


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