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超速硬コンクリート「ハイファード」を開発・建築技術認証を取得
総合競技場観客席床パネル794枚・3,684m2に初適用

~PCaコンクリート部材製造期間を最大1/3に短縮~

リリース

2014年3月27日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、PCaコンクリート部材※1の製造期間を最大1/3に短縮できる超速硬コンクリート「ハイファード」(特許出願中)を開発し、2013年11月に建築技術認証(一般社団法人 日本建築総合試験所)を取得しました。短時間でコンクリート強度を発現させる速硬性混和材「エフダック※2タイプT」を電気化学工業株式会社(社長:髙紳介)と共同開発し、更に独自の蒸気養生システムを採用することにより、建築物へ適用できる高品質で経済性に優れた超速硬コンクリートを実現しました。
従来のPCaコンクリート部材は、型枠から取り外してクレーン等で吊り上げるのに必要な強度(12N/mm2)が発現するまでに約1日、設計基準の強度(27~60N/mm2)になるまでに約28~91日程度時間を要していました。今回開発した「ハイファード」は、吊り上げ可能な強度を約3時間で発現するまで短縮し、同じPCa製造設備で最大1日3回転の製造を可能としました。(製造期間を最大1/3に短縮)また、設計基準強度も約7~28日で発現します。
「ハイファード」による部材製造期間の短縮が、工期短縮を可能にします。

※1 PCaコンクリート部材:工場でコンクリートを打設・養生し、部材の形に硬化させたもの。天候に左右されずに製造できるため品質が安定し、全体の工期も短縮できる。日本で使われるコンクリート全体の約15%が、PCa部材として使用。(土木も含む。)
※2 「エフダック」は、電気化学工業株式会社の登録商標です。
断熱養生層撤去状況

断熱養生層撤去状況

昨年、某総合競技場の観客席床パネル794枚(計3,684m2)に初適用しました。これにより、当初計画していた部材製造期間よりも約2か月の短縮を実現。
今後は、PCaコンクリート部材のメリットを享受しやすい柱や梁といった構造部材に適用範囲を拡大し、工場や集合住宅などを中心にPCaコンクリート部材を使用する建物全般に適用します。

■従来の超速硬コンクリートとの比較

緊急補修工事用のものは速硬性材料使用量が多く、非常にコストがかかっていました。他にもトンネル吹き付け用、縁石など小型プレキャスト製品用のものはありますが、建築物に求められる品質(密実性,耐久性)を満足できる技術はありませんでした。今回、コスト・品質・性能における課題を解決した、建築物にも使える「ハイファード」を開発しました。

■技術概要

硬化する際に核となる①カルシウムサルフォアルミネートと、②無機塩系材料の2材料を用いた速硬性混和材「エフダックタイプT」を開発。また、強度の発現時間をコントロールすることが可能な独自の蒸気養生システムを採用。養生条件別の実験や強度実験などの各種実験で性能確認を実施し、管理手法を確立したことにより、品質を確保した超速硬コンクリート「ハイファード」が完成しました。