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登録有形文化財「通天閣」の改修工事が完了

~なにわのシンボル「通天閣」を免震展望タワーに~

リリース

2015年5月25日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、通天閣(大阪市浪速区:1956年竣工)の免震改修工事と初代通天閣の天井画復刻工事を完了しました。

1.免震改修工事

地震に対する改修工事の方法によっては、タワー上部の補強などにより、高所作業の発生や登録有形文化財としての外観を変えてしまう可能性が考えられます。
当免震改修工事では、タワー下部の基壇部に補強梁(テンションガーダおよびコンプレッションガーダ)を新設するとともに、免震装置(天然ゴム系積層ゴム支承)とオイルダンパー(ジャッキ&ロックダンパー®)を、タワーを支える基壇の四隅に設置することでタワー上部の工事をすることなく外観を維持する計画としました。
既存の構造体を活かし、補強工事を完了させた後に柱を切断することで、通常営業を止めることなく展望タワーとしては世界でも類を見ない免震改修工事を完了しました(特許出願済)。


導入技術について

ロック機構付オイルダンパー「ジャッキ&ロックダンパー®


ジャッキ&ロックダンパー®は、地震時に通常のオイルダンパーとして機能するだけでなく、通常時はダンパーにロックがかかっているため、免震層の変形を抑えることができます。今回、地面に設置した地震感知システムおよび遠隔制御機構と組み合わせることで、地震発生時に、瞬時に自動でロックのON/OFFを切り替えることを可能にしました。これにより、通天閣のように高い建物において風に対しては耐震構造として上部の揺れを抑えつつ、大地震に対しては免震構造として地震力を受け流すなど、荷重に柔軟に対応することができます。


じゃばらエキスパンション

地震時に異なる揺れ方をする複数の建物を連結する場合、連結位置にはエキスパンションジョイントが必要となります。じゃばらエキスパンションは、電車の車輌連結部分のように自由に伸縮・変形する仕組みにより、通常のエキスパンションジョイントでは難しかった渡り廊下の大変形への追従が可能となります。これにより、渡り廊下の変位を考慮した大きな開口が不必要となり、免震建物と細い塔の連結など、より自由な設計や耐震改修の計画を行うことが可能となります。

2.天井画復刻工事

1912年に建設された初代通天閣のエントランスには、中山太陽堂(現 ㈱クラブコスメチックス)の天井画がありました。当社は、同社工場の設計施工を手掛けるなど大正昭和初期に建築を通じて深い関係があったことから、今回の未来に向けた改修プロジェクトと100年昔の建設当時の記憶とを結ぶべく、㈱クラブコスメチックスにご参画いただき、天井画を復刻、作業が完了いたしました。

初代通手閣天井画

初代通天閣天井画

通天閣観光とクラブコスメチックスによる最後の復刻作業(5/23)

通天閣観光㈱と㈱クラブコスメチックスに
よる最後の復刻作業(5/23)

復刻される天井画完成パース

復刻される天井画完成パース
(提供:㈱クラブコスメチックス)

今後は、仮設ステージの撤去を行い、7月3日にグランドオープンを迎えます。


通天閣改修工事概要

建築名称 通天閣
建築主 通天閣観光株式会社
建築地 大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目18番6号
設計・施工 株式会社竹中工務店
天井画復刻協力 株式会社クラブコスメチックス
工期 2014年10月~2015年6月
建築用途 展望台
面積 敷地面積1,256m2 建築面積881m2 延床面積3,063m2
階数 地下1階、地上5階
構造 鉄骨免震構造
建物高さ 103m