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低排泥山留め壁工法「TSP-ZERO」の開発

~ソイルセメント山留め壁構築時の排泥の実質的な場外搬出0.0m3を実現~

リリース

2017年3月24日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、竹本油脂株式会社(社長:竹本元泰)との共同開発により、地下工事で構築するソイルセメント山留め壁造成に伴い排出されるセメント混じりの排泥(産業廃棄物)を、大幅に低減することができる工法「TSP-ZERO(商標登録出願済み)」を開発しました。
一般的に、山留め壁の構築1.0m3につき約0.7m3という大量の排泥が発生します。既存排泥削減工法であるTSP-eco (建設排泥の少ないソイルセメント壁工法)では、排泥量を50%程度(最大で60%)まで削減することが可能でした。今回開発した「TSP-ZERO」は、排泥量の70%削減を実現しました。この工法により、産業廃棄物削減と処理費用削減、CO2排出量削減、環境配慮等の効果が期待できます。(図1_工法概要)

図1_工法概要

図1_工法概要




大阪市内の新築工事での掘削深さ10m程度の山留め施工において、開発工法を適用し、施工用のガイドとして先行掘削した溝掘り部への充填も行うことで、実質的な排泥の場外搬出0.0m3を達成しました。

図2_ガイド溝への充填

図2_ガイド溝への充填


背景

遮水性を有する山留め壁として、一般的なソイルセメント山留め壁工法の施工時の課題には、大量の建設排泥の発生があります。発生排泥は、セメントを含むため産業廃棄物となり、その処理が大きな問題となります。また、排泥の処分場の不足が顕在化しており、更なる排泥量低減技術の開発が望まれています。

本開発の概要

通常のソイルセメント山留め壁工法では、水とセメントで構成するソイルセメントスラリーを注入しながら地盤を掘削し、ソイルセメント山留め壁を構築すます。その際に注入するソイルセメントスラリー量を低減することで、発生排泥量の低減が図れます。
既存排泥削減工法においても、流動化剤を少量添加することで、水量を低減していました。本開発工法は、流動化剤を改良することで、施工性の低下を伴わず更なる水量の低減を可能とし、発生排泥量の大量削減を実現しました。
排泥ピットが大幅に縮小となり、施工性の向上につなげました。