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冷媒自然循環(VCS)を利用した放射パーソナル空調システムを開発

~「ケイ・オプティコムビル」に実施導入~

リリース

2017年12月13日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、冷媒自然循環(VCS)を利用した放射パーソナル空調システムを開発し、当社が設計・施工した「ケイ・オプティコムビル(2017年竣工)」に導入しました。快適性と省エネルギー性を両立する放射パーソナル空調に、冷媒搬送動力のいらない冷媒自然循環システムを組み合わせることで、省エネルギー性をさらに高めて従来空調方式に対して空調エネルギーを30~40%削減します。当社開発の冷媒自然循環システム(VCS)は、これまで氷蓄熱等の低温性を活用したシステムとして多数実績があり、中温冷水(9~13℃)に対応したシステムを新たに開発して、熱源を含めた大幅な省エネルギー化を実現しました(新晃工業株式会社と共同開発)。また、放射パーソナル空調は、2009年に開発して十数件の建物へ導入してきましたが、パーソナル気流ユニットの気流特性と省電力化など性能を向上した新型機種を開発して、快適性と省エネルギー性をさらに高めることが可能となりました(空研工業株式会社・空調技研工業株式会社と共同開発、意匠登録、平成29年度近畿地方発明表彰発明奨励賞を受賞)。本システムは、中温冷水による熱源の効率化、冷媒自然循環による熱搬送動力の最小化、放射パーソナル空調による快適なクールビズ環境を実現でき、ZEB化を見据えた快適性と省エネルギー性の両立に大きく貢献します。
「ケイ・オプティコムビル」において、本システムは省CO2技術の先導性を評価され、平成26年度第2回住宅・建築物省CO2先導事業の建築物(非住宅)・一般部門に採択されました。今後、本システムの実測検証を行い、オフィスビル等を中心に普及・展開を図っていきます。

冷媒自然循環を利用した放射併用パーソナル空調システムの概要
(ケイ・オプティコムビルの場合)

(1) 中温冷水(9~13℃)の送水温度を自動で可変制御及び2段階で利用することで熱源・搬送効率を高めます(特許出願済)。
冬季は冷却塔フリークーリングにより省エネルギー性を高めます。
(2) 中温冷水に対応した冷媒自然循環システムにより、冷媒搬送動力なしで室内まで熱搬送します。
(3) 冷媒自然循環の室内ユニットの冷風により、天井金属パネルを冷却して放射空調を行います。
(4) パーソナル気流ユニットにより、個人の状況と好みに合わせて冷風を供給します。パーソナル気流ユニットは、自席のパーソナルコンピュータなどにより発停・風量調整を行い、人検知センサにより不在時停止制御を行います。
※1 VCS: Vapor Crystal System の略。「VCS」は当社の登録商標。
※2 ZEB: Zero Energy Buildingの略。

放射パーソナル空調システム概念図

放射パーソナル空調システム概念図

冷媒自然循環システム概念図

冷媒自然循環システム概念図

建物概要

建物名称 ケイ・オプティコムビル
建築主 関電不動産開発株式会社
建築地 大阪市中央区城見
建物用途 事務所、一部物販店舗・飲食店舗
階数 地上22階・塔屋2階
延床面積 49,612.41m2
構造種別 免震構造、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
設計・監理 竹中工務店
施工 竹中工務店
竣工年月 2017.9