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2時間耐火仕様の「燃エンウッド®」と「CLT床」等を中高層木造建築に初適用
集合住宅「(仮称)泉区高森2丁目プロジェクト」が起工

リリース

2018年3月26日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、自社開発により2017年に耐火構造部材の国土交通大臣認定を取得した耐火集成材「燃エンウッド(2時間耐火)」、4社共同※1で2017年に同認定を取得した「CLT※2床(2時間耐火)」、およびCLT耐震壁などを適用した中高層木造建築の集合住宅「(仮称)泉区高森2丁目プロジェクト」(仙台市)の施工に着手しました。「燃エンウッド」(2時間耐火)・「CLT床」(2時間耐火)・CLT耐震壁の採用は、鉄骨造と組み合わせた10階を超える中高層木造建築物においては、日本初となります。

森林サイクル活性化と省CO2の実現にむけて、建築分野における国産木材の活用が求められています。こうしたなか、本プロジェクトは木造部材を用いた技術による、建設コストや工期の合理化を実証し適用拡大への足がかりを目的とする事業です。
当社では今後、これらの耐火木造技術を活用し、さらなる国産木材の活用と大規模木造建築の普及・展開を図り、政府が進める建築物の木造・木質化の施策に寄与していきます。

なお、本プロジェクトは設計及び設計に係る実証において平成28年度「CLT建築物等普及促進事業のうち協議会が取り組む実証的建築支援事業」(林野庁)、施工費において平成29 年度「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」(国土交通省)に採択されています。

※1: 三菱地所株式会社・株式会社三菱地所設計・株式会社竹中工務店・山佐木材株式会社
※2: CLTとはCross Laminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料

外観完成予想CG

外観完成予想CG

プロジェクト名 (仮称)泉区高森2丁目プロジェクト
建築主 三菱地所株式会社
建物用途 共同住宅
建築地 宮城県仙台市泉区高森2丁目1番11の一部(地番)
構造 木造(CLT床・耐震壁、燃エンウッド)+鉄骨造 / 地上10階
建築面積 519.6m2
延床面積 3,604.79m2
設計・施工 竹中工務店
工期予定 2018年3月26日~2019年2月下旬

「(仮称)泉区高森2丁目プロジェクト」に採用した木造部材の特長

2時間耐火仕様の燃エンウッドを初適用

「燃エンウッド(特許登録済)」は建物を支える構造体「荷重支持部」と耐火被覆層を構成する「燃え代層」(仕上材)と「燃え止まり層」からなり、耐火性能を有する柱や梁といった木造の耐火構造部材として用いられます。荷重支持部と最外層の燃え代層は集成材等、燃え止まり層はせっこう系SL材と木材で構成されています。
当社ではすでに、1時間耐火仕様の燃エンウッドを8件のプロジェクトで適用しています。さらに高い性能が求められる2時間の耐火構造では、1時間のものに比べて厳しい火災環境で荷重支持部に燃焼・炭化が広がらないようにするため、燃え代層と燃え止まり層の厚さを1時間耐火の85㎜に対して105㎜とし、各部構成材料の変更を行いました(特許出願済)。この2時間耐火仕様の燃エンウッドの実用化により最上階から14層までの建物を建築することができます。

燃エンウッド2時間耐火:http://www.takenaka.co.jp/news/2018/01/03/index.html(新しいウィンドウでページを開く)

図 燃エンウッド概要図(柱)

図 燃エンウッド概要図(柱)


2時間耐火仕様のCLT床およびCLT耐震壁の概要

2時間耐火構造のCLT床は、耐火性能を確保するために、下面には強化せっこうボード、上面にせっこう系材料であるSLプラスターを採用しました。加えて、振動・騒音の原因となる重量床衝撃音を低減・抑制するため、CLT床の上にコンクリートを組み合せて使用します。
鉄骨造の耐震要素には、鉄骨ブレースや鋼板耐震壁を活用するのが一般的ですが、本計画ではCLTを鉄骨造架構内での耐震壁として使用しています(特許出願済)。CLT耐震壁の下端は凹凸形状に加工したコッター部にコンクリートを流し込むことでRC造床と一体化して荷重を伝達させます。また、壁上端部の三角の形状をした鉄骨の固定用鉄骨ブロックとドリフトピンにより荷重を伝達させます。