2000年3月10日
中高層集合住宅用「フラットスラブ免震構造システム」を開発
梁が無いため間取りが自由で、窓が大きく開放的で明るい室内を実現
竹中工務店は、住戸内に梁の無い中高層集合住宅用の免震構造システム「フラットスラブ免震構造システム」を開発しました。
この構造システムは、4〜6秒と比較的周期の長い免震構造を採用して建物の耐震性を高めると同時に梁を無くしたもので、天井面に梁が出ないため自由な間取りができます。さらに、窓が上下・左右に大きく取れ、眺めのよい明るく開放的な部屋がつくれます。
厳しい経済環境下、住まいの永住化志向が集合住宅においても高まってきています。
「フラットスラブ免震構造システム」は、従来と同等の建築コスト(当社比)で耐震性や居住性を一段と向上でき、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りも変更しやすいなど、地震の多い日本ではこれまでほとんど見られなかった新しい集合住宅用の構造システムです。
◆「フラットスラブ免震構造システム」の概要
「フラットスラブ免震構造システム」が提供する住戸は、柱と連層耐震壁及びフラットスラブ(床板)で構成されるシンプルで開放的な室内空間です。梁がなく、室内に飛び出す柱もなく、連層耐震壁も従来の50〜70%で済み、
上部階では約240m2(80m2の住戸3つ分)といった無柱空間を創出することもできます。また、水回り等の設備・配管は、構造体であるフラットスラブの上に作られた二重床の中にすべて収容できるため、自由な間取りができ、またリフォームも容易です。
「フラットスラブ免震構造システム」は免震装置を最適に組み合わせた構造設計により、建物の固有周期を4〜6秒に伸ばし、地震時の建物に生じる揺れ(最大加速度)を2分の1から3分の1に大きく低減させます。これにより集合住宅の上部構造は、柱と床及び連層耐震壁のシンプルな架構になります。最上階と中間の特定の階(通常は5階から7階毎に一層)はメガストラクチャーを構成し、通常階の倍の厚さを持つ床やメガ梁などを設けて建物全体の構造安全性を確保します。
梁のないシンプルな架構であることから型枠などの形状も単純で、床板は工場生産もできることから工期が短縮でき、構造コストも低減できます。
当社は今後、開放的で、間取りも自由、リフォームも容易で耐震性も高いという機能を備えた、価値と魅力のある新タイプの集合住宅を実現していくために、中高層対応の「フラットスラブ免震構造システム」を積極的に提案していく考えです。
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