2000年10月26日 避難安全Bルートでの性能設計プロジェクトが実現へ
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| 株式会社竹中工務店 |
竹中工務店(本社:大阪市、社長:竹中統一)では、建築基準法の改正によって導入された性能規定の避難安全検証法(*)に対応した独自の避難安全性能予測評価プログラムを作成し、排煙設備、歩行距離、避難階段、附室など避難に関わる施設や設備の配置等について合理的な設計手法を確立してプロジェクトへの導入を開始しました。
適用第一号は、現在北九州市八幡西区に建設中の「ベスト電器 八幡西店」で、性能設計における避難安全Bルート(一般的な検証法)で確認申請を取得したものです。建築主は株式会社ベスト電器(本社:福岡市、社長:北田葆光)で、株式会社アート設計事務所(本社:福岡市、代表:宮定昭隆)の設計監修、竹中工務店の設計・施工により、本年9月11日着工しました。鉄骨造2階建て約5,800m2の物販店で、2001年1月10日竣工予定です。
◆性能を満たせば仕様基準にとらわれない自由な設計も可能に
従来の建築基準法の防災に関する規定は、建物の規模、用途等によって出口までの距離、防火区画、防煙区画、排煙設備、階段幅員など全て詳細に仕様規定されており、これら仕様基準に沿って設計しなければなりませんでした。
建築基準法改正による性能規定の導入によって、仕様基準にとらわれない自由な設計が可能になったものの、実際の建物設計の中でどのように生かすかはこれからの活動にかかっています。当社では、避難安全検証法に関する技術的検討、それに基づくBルート、Cルートの避難安全性能予測評価プログラムを開発し、設計者が随時フィードバックしながら合理的な設計プランを効率的に検討できるようにしました。
◆設計者が避難安全性能予測評価プログラムで設計プランの合理性を検討評価
避難安全性能設計に関わる設計条件には、各階毎及び全館で居室及び廊下等の面積、天井高さ、階段面積、階段までの歩行距離、階段幅、階段出口幅など約100項目の要件を必要とします。今回の改正によって、所定の性能を満たしていれば階避難安全検証において、歩行距離、排煙設備の設置、排煙設備の構造、内装等の制限が、また全館避難安全検証において11階以上の面積区画、竪穴区画、異種用途区画、階段幅員等の制限が免除されることになります。このような免除規定を、設計の中に生かしてゆくことで、顧客のニーズに合った設計や、スペースの有効活用が図れることになります。
開発した避難安全性能予測評価プログラムは、建設省告示1441号および1442号に対応した計算プログラムで、Bルートのプログラムは、(1)階避難安全性能評価プログラム、(2)全館避難安全性能評価プログラムで構成され、設計者は自分の設計プランがトータルに所定の性能を満たしていることを確認することになります。
設計者は、設計図に基づいて必要な数値(居室の用途、床面積、出口の数、排煙設備など)を入力することによって避難終了時間と煙降下時間を計算し、それらを比較することによって簡単に短時間で避難安全性能を検証することができます。設計作業に平行して避難安全検証を行い、その結果を設計にフィードバックすることで合理的な設計計画を進めることができます。

| 名 称 | ベスト電器 八幡西店 |
| 建築主 | 株式会社 ベスト電器 |
| 建築地 | 北九州市 八幡西区 |
| 設計監修 | 株式会社 アート設計事務所 |
| 設計施工 | 株式会社 竹中工務店 |
| 工 期 | 2000年9月11日 〜 2001年1月10日 |
| 構 造 | 鉄骨造 |
| 階 数 | 地上2階 |
| 建築面積 | 3,014.07m2 |
| 延べ面積 | 5,824.00m2 |