2001年7月5日 世界一高い超高層免震マンションを建設
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株式会社 竹中工務店
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(株)竹中工務店(本社:大阪市、社長:竹中統一、資本金:500億円)では、大規模分譲マンションプロジェクト「くずはタワーシティ」の建設に取り組んでいますが、この計画は超高層棟(273戸)と11階〜24階建ての中高層棟3棟(215戸)からなるもので、全棟免震装置付のものになっています。
中でも、地上41階建て、最高高さ136.8mの超高層棟は、これまで公表された免震マンションの中で最も高く、世界最高高さの免震マンションとなります。
阪神大震災以降、家具や調度品の転倒による被害を最小限に食い止めるため、免震装置付マンションへの関心は極めて高いものがあります。安全性の向上や財産を守るあるいは「安心」を得る意味において集合住宅への免震の適用が増えており、近年では超高層住宅においても積極的な対応が図られています。
当計画による免震マンションでは、極くまれに起こる震度6強の大地震でも建物の揺れを約1/2〜1/3程度に低減でき、建物には補修を要するような被害や家財・設備の転倒や破損はほとんどありません。
免震構造とは、建物と基礎の間に免震装置を入れることにより、建物に入る地震力を小さくするものです。 当計画の超高層棟の免震装置は、積層ゴム、鉛ダンパー、鋼棒ダンパー、オイルダンパーから構成され、地下1階床下に取り付けられます。
| 1.積層ゴム(29個) 写真1 |
![]() 写真1 積層ゴム |
| ゴムシートと薄い鉄板を重ねたもので、大きな 鉛直荷重を支え、水平方向には柔らかい剛性を 有しています。地震時は、建物に生じる応答加 速度を小さくします。 しかし、積層ゴムだけでは建物全体が水平方向 にゆっくり大きく動く可能性があるため、水平 変位を減少させるために鉛ダンパー、鋼棒ダン パー、オイルダンパーを組み合せてエネルギーを吸収します。 | |
| 2.鉛ダンパー(113個) 写真2 |
![]() 写真2 鉛ダンパー |
| 中央部分をたるませた円柱状の鉛の棒でできて おり、鉛特有の変形能力をうまく利用し、比較 的小変形より地震のエネルギーを効果的に吸収 します。 | |
| 3.鋼棒ダンパー(7個) 写真3 |
![]() 写真3 鋼棒ダンパー |
| 4本の鋼棒をコイル状に曲げて配置し、鋼材の 変形能力により大きなエネルギーを吸収するこ とができます。 | |
| 4.オイルダンパー(14本) 写真4 |
![]() 写真4 オイルダンパー |
| 建物の揺れにあわせて伸縮するシリンダー内の オイルの流れによる流体抵抗力を減衰力として 利用したもので、小さい揺れから大きな揺れま で、効果的に地震エネルギーを吸収します。 | |
| ・高層棟 24階建て(1棟) | 積層ゴム 鉛入り積層ゴム 鋼棒ダンパー |
13個 4個 16個 |
| ・中層棟 13階建て(1棟) | 積層ゴム 鉛入り積層ゴム |
5個 13個 |
| ・中層棟 11階建て(1棟) | 積層ゴム 鉛入り積層ゴム |
7個 11個 |
建築地は、大阪と京都を結ぶ京阪電気鉄道の「樟葉駅」から東方へ約500mに位置し、三方を道路に囲まれた約1.4
haの敷地です。大阪と京都の中心部からともに急行電車で約30分程度の利便性の高いエリアにあります。
配置計画は、総合設計制度による公開空地を南・東・西側道路に面して配置し、中央部には広場を設けています。住戸は分散配置とし、プライバシーを確保するとともに、全住戸が南向きとなるようにしています。
建築計画は、地上41階建てのタワー形状の超高層棟1棟、及び板状形状の地上24階建ての高層棟、13階建て、11階建ての中層棟2棟の計4棟、並びに4階建てのフイットネス棟で構成され、それらは地下駐車場などでつながっています。
外構計画は、総合設計制度の採用と駐車場の地下埋没化により、敷地内に十分なオープンスペースを確保し、緑化することで土地の高度利用と周辺環境への配慮を行っています。
住棟計画は、スケルトン・インフィル(S.I)住宅*の考えをベースに、住戸の床・天井をすべて二重にし、将来の設備更新性、及びプラン変更への柔軟性を確保しています。
*S.I住宅とは、永く住み続けることができる仕組みを採り入れたもので、建物を、スケルトン部分(建物の骨格)とインフィル部分(住戸の専有部)を分離できる集合住宅
■ 「くずはタワーシティ」計画の建築概要
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