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2002年5月9日

ビジネスの中心街「大手町パルビル」を美観に配慮して改修
「デザインフレーム」で執務に影響することなく"居ながらできる耐震補強"

株式会社 竹中工務店


竹中工務店(社長:竹中統一、本社:大阪市)では、ビジネスの中心街に位置する「大手町パルビル」(所在地:千代田区大手町)の1階部分に、美観に配慮した耐震補強技術「デザインフレーム」を採用しこのほど竣工しました。
「デザインフレーム」は、格子状に組んだ鉄骨フレームを補強面に取り付けて既存ビルの耐震性を向上させるもので、当社が景観の維持と耐震性向上の両立を目的に2000年10月に開発したものです。
「大手町パルビル」は1961年に完成し、増築を経て、現在は地上9階地下3階となっています。大手町というビジネスの中心街に立地するところから、周囲の景観に配慮し、既存のビルデザインを損ねない耐震補強技術の採用となりました。


デザインフレーム

耐震補強工事においては、これまで補強面に鉄骨を斜めにかける鉄骨ブレースや、耐震壁による工法が一般的でした。しかしこれらの工法では、補強部材が窓を斜めに横切り既存建物の外観のイメージを損なったり、開口部が減少し採光が困難になり内部から窓外を見た時も圧迫感を与えるなどが、商業ビル等への採用を促進するうえでの障害の一つとなっていました。
「デザインフレーム」は、従来の耐震補強技術の景観や採光に関する課題を改善したもので、今後の普及が期待されます。

大手町パルビルの南面(左:施工前/右:デザインフレーム取り付け後)


■ 大手町パルビル1階の耐震補強について

ビジネスの中心街に位置する「大手町パルビル」の1階の耐震補強は、道路に面した南面、東面に「デザインフレーム」、他の面には耐震壁を採用し耐震性を向上しました。「デザインフレーム」は、(1)開口部を大きく取れる、(2)建物内にいても圧迫感が少ない、(3)採光面を確保しやすい、(4)建物との一体感ある外観とすることができる、(5)周囲の建物との違和感を与えない、(6)居ながらできる補強工法が可能、といった特長があります。

「大手町パルビル」に採用された「デザインフレーム」は、一つの格子の大きさが1058㎜×1046㎜で、横6列、縦3列の合計18の格子で構成されています。南面には5か所、東面には2か所の「デザインフレーム」が設置されています。表に出る鉄骨(H形鋼)のウェブ部分をステンレスパネルで覆い、フランジ部分を見せることによって縦横のラインを強調したデザインにしています。


「デザインフレーム」は、工場で鉄骨フレームを全て組み立てた後で、作業所まで運び取り付けるために、現地での溶接作業は最小に抑えられるとともに広い作業スペースも不要でした。また、耐震補強作業による屋内の執務の中断も必要なく、"居ながらできる耐震補強"を行うことができました。


当社では、美観に配慮した既存建物の耐震性向上技術「デザインパネル」と「デザインフレーム」の2つの工法を開発し採用を図っています。
和風建造物にも馴染む格子状の有孔鋼板パネル「デザインパネル」を用いた耐震補強は、2001年春に日本武道館の外壁4面に取り付けて建物の耐震性を向上させました。今回の鉄骨を格子状に組んだ「デザインフレーム」は、1つ1つの開口を大きくできるのが特徴で、オフィスビルなど快適な執務空間ニーズの高い既存の建物に最適です。
建物のリニューアル、耐震補強は今後ますます増加するだけに、当社では多彩な耐震補強技術の普及を通じて既存建物の耐震性向上に努めていきます。




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