ホーム / ニュース・イベント / ニュースリリース2004 / 工期短縮、排出残土の低減、ローコストに寄与する「TOFT併用パイルド・ラフト基礎工法」実用化
2004年2月24日
株式会社竹中工務店
(株)竹中工務店(本社:大阪市、社長:竹中統一)では、臨海地域など軟弱地盤に建てられる低・中層建物の基礎工事に最適な「TOFT併用パイルド・ラフト基礎工法」を開発、このほど当社新社屋建築工事(江東区新砂、鉄骨造、地上7階)で実用化しました。
地震時の液状化を防止するための地盤改良体に杭としての役割も持たせることによって、杭本数の削減、杭長の短縮を可能にしたもので、基礎工事期間の短縮、排出残土の削減が図れ、工事費の低減にも寄与します。
従来のパイルド・ラフト基礎は、①直接基礎と②杭を併用して建物の荷重を支持させていました。今回開発した「TOFT併用パイルド・ラフト基礎工法」は、①直接基礎と②杭に、③地盤の液状化防止対策で実績のある耐液状化格子状深層混合処理(TOFT)工法の格子状改良体、を加えた3つを併用して、上部の建物全体の荷重を支持させるものです。
「TOFT併用パイルド・ラフト基礎工法」は、①直接基礎、②杭、③TOFTのそれぞれに建物荷重を負担させることによって、軟弱地盤において、液状化への対応を図りながら、杭を地中深く固い地盤まで延ばす必要がありません。また、従来のパイルド・ラフト基礎に比べて、さらに杭の本数の削減、杭径の縮小などを同時に図れます。
杭長の短縮、杭本数の削減を図ることができるため、以下のメリットがあります。
「TOFT併用パイルド・ラフト基礎工法」は、工期短縮、環境配慮、コスト低減などのトータルメリットがあるため、軟弱地盤における低・中層建物のスタンダードな基礎工法として積極的に提案していきます。
<新社屋が立地する地盤について> 新社屋が建てられるのは、江東区新砂という海抜0m地域で、シルト質細砂層が地表から約10m、粘土質・砂質シルトがその下30~40m、その下に固い地盤が位置しているため、従来方法で建物を建てる場合は、地中40~50mの深さまで杭を多数打ち込む必要があります。しかも、地震時に地盤の液状化が予想されることから、別途に液状化対策も施す必要があります。 <新社屋建築工事で採用したTOFT併用パイルド・ラフト基礎工法について> 液状化を防止するための地盤改良を、地表から深さ12mまで格子状に行い、その改良体に杭の役割も担わせています。このため、従来工法(支持杭)を採用した時に必要とされる杭の長さ(約50m)よりも、約40%短い30mの杭長となっています。 これらの基礎構造の安全性については、財団法人日本建築センターの基礎構造評定書を取得したことにより検証されています。また、昨年末に行った錘を落下させる急速載荷試験で、杭と地盤改良体の支持力を確認しました。 新社屋工事の場合、「TOFT併用パイルド・ラフト基礎工法」を採用したことにより、一般の杭基礎で施工したときに比べ、基礎工事期間は約30%の短縮、排出残土は約50%の削減となっています。また、パイルド・ラフト基礎工法だけで支持した場合に比べ、同じく約15%の短縮と約30%の削減となっています。 |
建築地 |
江東区新砂1-2-1他 |
|---|---|
構 造 |
鉄骨造 |
規 模 |
地上7階、塔屋1階 |
延床面積 |
29,758.68m² |
設計施工 |
(株)竹中工務店 |
工 期 |
2003年10月~2004年9月 |
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