わが国初、「多段拡径杭工法」を
「(仮称)名駅四丁目7番地区再開発ビル新築工事」に採用
2004年10月7日
株式会社竹中工務店
超高層建築物を杭で支持する場合に広く用いられてきた連続地下壁杭工法(*3)に比べ、基礎工事にかかる建設副産物(掘削土など)の排出量を大幅に削減するとともに、工期も短縮しました。
今回の基礎工事では、高層棟で「多段拡径杭工法」、低層棟では、常時及び地震時に発生する引抜き力に対して建物の荷重バランスが崩れて建物が浮き上がらないように強い抵抗力を発揮する「SRC引抜き抵抗杭工法」(竹中工務店開発)を採用しました。これら最新の基礎工法の採用によって、当初計画(高層棟:連続地下壁杭工法、低層棟:建物重量を増加させて安定させる工法)に比べ、コンクリート量と掘削土量を削減しました。これらのコンクリート、掘削土を運搬する必要が無くなったことで、約13,000台分(*4)もの工事車輌の燃料や排気ガスを削減するとともに、名古屋駅前の交通への影響を最小限に抑えました。
- (*1) 「多段拡径杭工法」
「多段拡径杭工法」は、円筒状の杭の軸部に拡径部と呼ぶ円錐状の節を複数設けることによって、通常の場所打ちコンクリート拡底杭に比べて約1.3倍以上の荷重(長期荷重で4,000トン/柱以上)を支持できるようにしています。杭の拡径部直下の地盤が大きな抵抗力を発揮して大重量を支えることができます。拡径部を増やすことによって、さらに大きな支持力を確保できます。
![]() 多段拡径杭イメージ図 |
![]() (仮称)名駅四丁目7番地区再開発ビル新築工事 断面図・平面図 |
<「多段拡径杭工法」の主な特長>
- 基礎工事の工期短縮
掘削容積が少なくなること、コンクリート打設工事や鉄筋工事の削減などから、連続地下壁杭工法と比べ大幅な工期短縮となります。 - 建設副産物の排出量を削減
連続地下壁杭工法と比べ、掘削容積が少なくなるため、掘削汚泥、孔壁崩壊防止用の安定液など建設副産物の排出量を削減できる、環境負荷の少ない工法です。
- (*2) 「(仮称)名駅四丁目7番地区再開発ビル新築工事」について
「(仮称)名駅四丁目7番地区再開発ビル新築工事」は、地球環境にやさしい建物として、企画設計段階から環境負荷の少ない最新技術を採用しています。建物は、地上47階の高層棟(8~40階部分がオフィス)と、シネマコンプレックスや商業施設などが入る地上6階の低層棟からなります。高層棟の最高高さは247mで、中部地方で最も高いビルになります。グランドオープンは2007年春の予定です。
工事概要
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![]() 完成予想パース |
- (*3) 連続地下壁杭工法
超高層建築物のような大きな重量の構造物を杭基礎で支持する場合、従来の既製杭や場所打ち杭では支持力の面で課題があったことから、壁状の「連続地下壁杭」を構築して構造物を支える工法が採用されています。地盤や建物計画によっては引き続き有効な工法です。 - (*4) 工事車輌台数に換算:コンクリート36,000m3=7,200台分、掘削土34,000m3=5,800台分
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