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<東京本店新社屋に採用した技術 No.5>
全館内どこでも打ち合わせ可能な通信インフラ、部門を越えた情報共有など
社員間のコラボレーションや創造的活動を誘発する最先端のIT環境を実現

2004年10月27日
株式会社竹中工務店

(株)竹中工務店東京本店新社屋は、新しいワークスタイルを目指すことにより機能的かつフレキシブルな執務空間を実現したオフィスビルです。業務形態が多様化する中で、より創造的な業務展開に対応出来る次世代のオフィスビルとして、IT環境に関してもこのワークスタイルを具現化した最先端の技術を多数導入しています。
今回は、11月24日の業務開始を控えた新社屋に採用した技術の中から、社員間のコミュニケーションや創造的活動を誘発する最先端のITと、省エネルギーなどのビル管理技術をご紹介します。


■ 社員間のコミュニケーションや創造的活動を誘発するIT環境

<その1:無線LANを採用し館内どこでも執務、打ち合わせが可能な通信インフラ>
館内の通信インフラは、幹線に現在最速レベルのギガビット対応光ファイバーを、支線に100メガビット対応メタルを採用しており、CAD図面などの大容量データもスムーズに通信出来ます。さらに、高速無線LANを全館に導入したことで、「光の運河」などのミーティングスペースはもちろんのこと、多目的ホールとしても利用する食堂棟など館内のどこでも、自席と同様に自由にネットワークを活用出来ます。無線LANには高度な暗号通信方式を採用し、情報セキュリティを確保してあります。幹線の光ファイバーやLAN機器は相互バックアップが可能な2系統構成とし、常時は負荷分散を図るとともに万一の障害に対応します。
また、1階打ち合わせコーナーには公衆無線LANが設置してあり、お客様も無線LANを通じてインターネットを利用出来ます。

<その2:業務コミュニケーションを活性化するIP統合>
IP電話(*)を導入し、データ系通信と音声系通信をコストパフォーマンスに優れたIPネットワークに統合しました。これにより、データと音声が融合した新しいコミュニケーションを目指していきます。今後、IP携帯電話の普及に合わせて、新社屋で併用されている構内PHSを切り換え、IPネットワークへの統合を進めていきます。

  • (*) IP電話:インターネット網を利用した電話システム。電話網とパソコン網を同じIPネットワーク方式でつなぐことにより、固定電話・携帯電話・TV会議・パソコンTV会議などが統合出来る。

<その3:情報共有やオフィススペース有効活用のための電子ファイリング>
これまで部門ごとに導入していたサーバーをサーバールームの大容量サーバーに集約し一元管理としました。社内LANを通じて、管理情報やプロジェクト情報などの必要な資料・情報がいつでもどこでも取り出せます。また、サーバー集約により、情報セキュリティの向上と、設置スペースの集約、運用コストの低減を実現しました。
また、大容量サーバーの導入により、ペーパー時代からの長期保管資料についてはドキュメントスキャナーを利用して電子化していくことで、オフィススペースを有効活用します。


■ 最先端のプレゼンテーションルームや会議室

お客様をお迎えするプレゼンテーションルームや一部の会議室には、大画面を複数同時に表示出来るAVシステムを設置し、ITツールを駆使したビジュアルなプレゼンテーションを行ないます。ガラススクリーンを長手方向に3面並べて配置してあるので、同時に複数の資料を並べて表示することも、建物イメージなどの映像をダイナミックなパノラマ映像で映し出すことも出来ます。
また、一般会議室の壁面には、光の反射が少なく文字の書き込みが出来る仕上材を採用しました。スクリーンでありながらホワイトボードとしても利用し、投影されている内容に書き込みをしながら活発なディスカッションを行うことが出来ます。


■ ユニバーサルプランを実現するグリッド配線

新社屋の基準階のワークスペースは、ユニバーサルプランになっています。情報系配線もこれに対応し、10.8m×10.8mを1グリットとして、すべてのグリッドの床下に標準化した配線を行っています。このグリッド配線とIP統合により、座席変更や配線増設にも簡単に対応出来、組織変更や人事異動の際には人と情報機器だけが移動するだけで済むユニバーサルプランを実現しています。
将来大規模な用途変更のニーズがあった場合にも、配線を引き替えたり追加したりする必要がなく、家具・什器・間仕切り壁などを移動するだけで、フレキシブルなレイアウト変更が出来ます。


■ 建物と情報の両面からセキュリティを確保するICカードを導入

ICカードを、①ビル入館管理、②重要室の入退管理、③PC利用時の本人認証及びロック、④外出先などから社内イントラネットへのリモートアクセスなどにマルチ利用することで、建物と情報の両面でセキュリティを向上させます。


■ サステナブルビルを目指した取り組み

<その1:BEMSによるエネルギー利用効率の向上効果の把握>
空調熱源、照明、コンセントなどの実際のエネルギー使用実績を項目ごとにデータとして蓄積し、実際の運転による効果とエネルギー消費予測値との差を比較分析し、最適な運転パターンにフィードバックするBEMS(エネルギー管理システム)を構築しました。同システムでは同時に、室内環境(温湿度など)と外部環境(日射量・温湿度・風向など)のモニタリングを常時行い、最適な空調や照明のパターンを自動選択します。
また、省エネルギー運転の効果は、社内LAN経由で1階の打ち合せコーナーに設置した「環境モニター表示版」にも表示されます。

<その2:施設運営支援システム「B-MASS」採用>
新社屋の施設運営・管理には、当社開発のコンピュータを活用した施設運営支援システム「B-MASS」を採用しました。このシステムは、建物仕様・図面・保全計画・固定資産情報・オフィスレイアウト・変更履歴・エネルギー使用実績データなど、長期的な建物の運営管理に必要な様々な情報を、一元的に蓄積・管理するものです。また、リアルタイムに蓄積されていくデータを分析・評価することで、今後の施設戦略・方策をタイムリーに立案でき、施設利用の高度化、効率化に大きく寄与します。