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“居ながらできる耐震補強”に新メニュー
~出入り口を確保した「出入り口付き鉄骨ブレース接着工法」、
斜材が無く縦材で構成された「鉄骨フレーム接着工法」が、
日本建築防災協会より新たに技術評価を取得~

2005年2月4日
株式会社竹中工務店

(株)竹中工務店(本社:大阪市、社長:竹中統一)は、低振動・低騒音・短工期の"居ながらできる耐震補強"に新たに開発した2種をメニューに追加しました。
このたび、1999年に(財)日本建築防災協会より技術評価(*1)を取得した、補強材である鉄骨ブレースをエポキシ樹脂で既存躯体に接着接合し建物の耐震性を向上させる「鉄骨ブレース接着工法」(*2)の取得後5年の評価更新を行うとともに、新たにブレース内に出入り口を確保した「出入り口付き鉄骨ブレース接着工法」、ブレース工法特有の斜材が無く縦材のみで構成され美観に優れた「鉄骨フレーム接着工法」の2種の工法についても技術評価を取得しました。これにより新たに技術評価を取得した2種の工法についても「鉄骨ブレース接着工法」と同様に設計、施工することが可能になりました。

  • (*1) (財)日本建築防災協会の技術評価について
    建築の防災並びに維持管理に関する制度・技術の調査研究及び普及活動を行っている(財)日本建築防災協会(所管:国土交通省)が、主に既存建築物の防災に関する新技術の建設事業への適正かつ迅速な導入を図り、建設技術水準の向上に寄与することを目的として行う防災技術評価。
  • (*2) 1999年に技術評価を取得した「鉄骨ブレース接着工法」について
    「鉄骨ブレース接着工法」とは、エポキシ樹脂を用いて鉄骨ブレースを既存の柱や梁に接着し一体化する工法です。従来の工法では、鉄骨ブレースと既存の柱や梁を一体化するために、アンカーボルトを打設していましたが、その際に、大きな騒音や振動が発生していました。
    「鉄骨ブレース接着工法」は、1999年に技術評価を取得して以降、200件以上の適用実績があります。

耐震補強する時、それまで開口だった柱と柱の間にブレースを設置すると、そこがふさがれてしまい、不便でしたが、新開発の2つの工法は、いずれも窓や出口などの開口部を設置することができるようになったのが特長です。通常、開口部を設けると耐震性能が低下しますが、今回の開発は要求される耐震性能を維持しながら、開口部を設けたことが特長となっています。



■ 「出入り口付き鉄骨ブレース接着工法」
斜材のブレースと開口部を設けるための縦材で構成されています。通路となる開口部の下枠は、段差になる鉄骨を用いることができないため、平板の鉄板を用いるなど独自の工夫を行っています。 出入り口付き鉄骨ブレース接着工法

■ 「鉄骨フレーム接着工法」
斜材のブレースを無くし、縦材だけで構成された耐震フレームです。学校、集合住宅、ショッピングセンターなど開放的な感覚を求めるユーザーのニーズに対応して開発しました。斜材のブレースが無くても、建物の剛性など所定の耐震性能を確保した美観性の高い工法です。

「鉄骨ブレース接着工法」は、1999年に(財)日本建築防災協会の技術評価を取得して以来200件以上の耐震補強工事に適用し、2,000ケ所以上を施工しています。病院、事務所、学校、集合住宅、ショッピングセンター、研究所、ホテル、銀行など適用した建物は種々にわたり、通常の執務や作業にほとんど影響を与えないため、多くの工事では建物を使用したまま施工を行いました。
出入り口付き鉄骨ブレース接着工法

今回開発した「出入り口付き鉄骨ブレース接着工法」、「鉄骨フレーム接着工法」は、「鉄骨ブレース接着工法」と同様に、所定の耐震性能を維持しながら、ユーザーからのニーズが高かった出入り口として利用できる開口部の取り付けができ、かつ"居ながらできる"を可能にしたものです。
当社で開発した接着工法には、他に鋼板パネル接着工法(1999年技術評価取得)、鉄筋コンクリート壁接着工法(2003年技術評価取得)もあり、建物に応じて最適な接着工法を提供していきます。
なお当社では、これら工法の普及拡大を図るため、他社へ設計技術の供与を行っています。また、施工についても、専門工事会社3社「ボンドエンジニアリング(株)」、「ショーボンド建設(株)」、「(株)東邦アーステック」において行うことができます。

竹中工務店では、既存建物の「魅力再生」に向けた取り組みを積極的に行っております。
今後も“居ながらできる耐震補強”をはじめ、「魅力再生」のメニューを充実させ、既存建物の改修ニーズなどに的確にお応えしていきます。