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大地震時の揺れから強風による小さな揺れまで1つの装置でマルチに制振
〜「ブロードバンド制振®」を銀座の商業ビルに初採用 〜

2007年2月8日
株式会社 竹中工務店

(株)竹中工務店(社長:竹中統一)は、強風による小さな揺れから大地震による大きな揺れまで、1つの装置で制振できる「ブロードバンド制振®」システムを開発、都心の商業ビル「デュープレックス銀座タワー5/13」(東京都中央区)に初めて採用しました。

同ビルでは、強風等による小振幅の揺れを二分の一に低減、大地震時の大きな揺れに対しては、通常の制振ブレースと同程度の制振効果を確保しています。また現在、超高層マンションと超高層オフィスビルの2物件への採用も決定しています。


■システムの概要

大地震時の建物の揺れと小地震や強風による揺れでは約100倍の振幅差があり、従来は大小の揺れに対してそれぞれ別の制振装置を設置する必要がありました。「ブロードバンド制振」はこれを一体化し、大小の揺れに対する制振性能を確保することができます。

1つの装置に統合することで、(1)省スペース、(2)短工期、(3)設置費用の低減が可能となりました。


■「ブロードバンド制振」の概要

「ブロードバンド制振」は、大地震時に効果を発揮する鋼材ダンパーと、小振幅の揺れに効果を発揮する粘弾性ダンパーを直列に結合したものです。通常の“ブレースタイプ”に加え、柱の間の空間が利用し易くなる“間柱タイプ”も開発、建物の設計に合わせて使い分けます。

【「ブロードバンド制振」システムのバリエーション】

「ブロードバンド制振」システムのバリエーション
「ブレースタイプ」施工状況

「ブロードバンド制振」システムのバリエーション
「間柱タイプ」パース


■「ブロードバンド制振」の展開

鉄骨造で、風などによる揺れの影響を受けやすい、アスペクト比(建物の高さ/幅の比率)の高いスレンダーな建物では、「ブロードバンド制振」を採用することにより、居住性を向上させることができます。今後、アスペクト比の高い建物が多い都心部を中心に、高層・超高層建物への適用を進めていきます。


■適用事例 「デュープレックス銀座タワー5/13」

地上13階のアスペクト比の高い商業ビルで、2〜7階の各階に「ブロードバンド制振」システム(ブレースタイプ)を設置しました。


【建物概要】

「ブロードバンド制振」システムのバリエーション
建築地 東京都中央区銀座5-13-1
事業主 (株)リテック・コンサルタンツ
建築主 (有)デュープレックスフィフティーンス
設計・施工 (株)竹中工務店
建物用途 店舗
階数 B1、F13、P1
構造種別 コンクリート充填鋼管構造、鉄骨造
建築面積 233.16m²
延床面積 3,092.11m²
建物高さ 55.95m
竣工 2007年4月(予定)