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大きな支持力を発揮する「多段拡径杭工法」が評定取得
~掘削土量等を大幅に削減する環境志向の基礎工法で新丸ビルにも適用~

2007年6月1日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:竹中統一)は、超高層建築物など大重量の構造物を支えるための場所打ちコンクリート杭工法として開発した「多段拡径杭工法」について(財)日本建築センターの工法評定を2007年2月に取得しました。多段拡径杭工法のような節部を有する特殊な杭形状の場所打ちコンクリート杭工法で、工法評定を取得したのは業界で初めてです。 今回の評定取得によって、従来のような個別の工事毎の施工確認実験等が不要になり、施工法につきましては通常の建築確認の手続きを行うだけで本工法を採用することができます。今後、環境負荷の大幅な低減をメリットに様々なプロジェクトへ提案していきます。

■ 「多段拡径杭工法」のメリット
<施工時の環境負荷の大幅低減>
掘削容積の削減とそれに伴う建設副産物排出量の削減、孔壁崩壊防止用の安定液の削減、コンクリート量・鉄筋量の削減、浮上り対策の地盤アンカーの削減などから、掘削汚泥処理や資材運搬によるエネルギー使用など建築時の環境負荷を大幅低減します。

<基礎工事期間の工期短縮>
掘削容積が少なくなること、コンクリート打設工事や鉄筋建込工事の削減などから、通常の場所打ちコンクリート杭及び連続地下壁杭工法と比べ大幅な工期短縮となります。
多段拡径杭イメージ図
多段拡径杭
イメージ図

「多段拡径杭工法」は、円筒状の杭の軸部に中間拡径部と呼ぶ円錐状の節を複数設けることによって、通常の場所打ちコンクリート杭に比べて高い荷重を支持できるようにしているのが特長です。杭の中間拡径部直下の支持地盤が大きな抵抗力を発揮して大重量を支えることができることから超高層建築物に最適で、2003年の実用化からこれまで3件のプロジェクト採用実績があり、最近では新丸の内ビルディングで施工時に用いる構真台柱に採用されました。 今回の評定取得にあたっては、軸部径を大幅に細くするとともに、新開発の掘削機械を使用し円錐形の中間拡径部を構築しました*1

  • *1 今回評定を取得した「多段拡径杭工法」の特長:60N/mm2の高強度コンクリートの使用により杭の軸部径が細くなったことで拡底率(中間拡径部と軸部の面積比)は従来の多段拡径杭工法に比べて最大3.2→5.2と大きくなり、掘削土量、杭構築のコンクリートの使用量を大幅に削減した。

3件の「多段拡径杭工法」の実績をもとに、連続地下壁杭工法を含む従来工法と比較したところ、建築副産物排出量で約30%削減、基礎工事期間で約30%の工期短縮を実現しています。今回評定を取得した「多段拡径杭工法」では、従来よりスリムになった分、建築副産物排出量で約20%減、基礎工事期間で約20%の工期短縮の試算を得ています。 当社では、このように環境負荷の少ない優れた基礎工法である「多段拡径杭工法」を、様々なプロジェクトへの提案を通じて、環境志向ニーズに応えていきます。

新丸の内ビルディング外観図
新丸の内ビルディング外観図