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1997年6月4日


高機能抗菌チタン材
「SPARKT(スパーク)」の共同開発・販売について

~快適空間を創造するために~


株式会社神戸製鋼所
株式会社竹中工務店

(株)神戸製鋼所と(株)竹中工務店は、環境に優しい快適空間を創造するために、このほど東京大学工学部藤嶋教授のご指導を受け、抗菌性、防臭性、防汚性を有する光触媒性チタン建材「SPARKT」を共同開発し、実用化を始めました。

「SPARKT」の光触媒とは、太陽光や蛍光灯の波長380nm(ナノメートル;10億分の1m)以下の紫外線があたることによって、チタン金属板表面の二酸化チタンの結晶中の電子が紫外線からエネルギーをもらいオゾンのような強い酸化力を発揮します。この強い酸化力を利用して、二酸化チタンの表面の有機物(臭い、雑菌類等)を酸化分解します。例えば、病院の内装材として使えば、MRSA感染防止や食中毒の原因となる大腸菌発生の予防に効果が期待できる材料です。

今回開発した「SPARKT」は、光触媒機能に優れた表面酸化層を形成し易いように組織制御したチタン合金と特殊な表面処理とのマッチングにより、その機能をさらに向上させたものです。この酸化膜は従来の塗膜方式と異なり、チタン材表面に固定したことにより、非常に安定で強固なものであるため、抗菌効果は長期的に持続します。このような金属建材の光触媒化は、世界で初めてとなります。

神戸製鋼は、チタンの素材メーカーとして我が国で最も長い歴史があり、人に優しいチタンの用途開発を積極的に展開するなど、業界のリーディングカンパニーです。

竹中工務店は、総合建設会社として光触媒の応用技術の研究開発にいち早く着手しました。両社は、まずチタン素材の選定に始まり、次に光活性を有する酸化膜のメカニズムの解明および表面への生成条件の検討・評価に基づき、最適な酸化膜の製造条件を検討しました。その結果、耐久性と意匠性に優れた実用性の高い抗菌チタン「SPARKT」を開発することができました。現在、チタン合金ならびにその表面処理法に関して特許を申請中です。

この「SPARKT」では、約30分間光を照射するだけで、大腸菌の約70%が死滅する効果を得られています。またO-157、MRSAに対しても、2時間以内でほとんど死滅することも公的試験機関で確かめられました。

「SPARKT」は快適空間を創造するために、建物の内外装などへの展開が期待されます。例えば、衛生面のニーズが高い病院(手術室、浴室、トイレなど)や食品工場・倉庫、レストランの厨房、住宅の水まわりなどの用途が期待できます。また、建築分野以外でも幅広い展開が考えられます。

「SPARKT」の販売については神戸製鋼が担当し、本年6月より営業活動を開始します。





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