1997年6月26日 |
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藤沢薬品工業R1・R2薬理研究棟に適用 |
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(株)竹中工務店 竹中工務店(本社:大阪市、社長:竹中統一、資本金:500億円)では、鉄骨ブレース(筋違い)を増設して既存建物の耐震補強工事を行う場合に、低騒音・低振動・短工期で施工できる「鉄骨ブレース接着工法」を開発しました。実施第一号の藤沢薬品工業R1・R2薬理研究棟(大阪市)では、在来工法で耐震補強工事を行う場合の約70%の工期で、実現することができました。 阪神大震災以降、旧耐震基準で建てられた建物の耐震補強工事が行われています。工法的には、建物を使用しながら低騒音・低振動・短工期で工事を行える方法のニーズが高まっています。 耐震補強工法として、鉄筋コンクリート造建物の柱・梁の間に鉄骨ブレースを挿入したり耐力壁を増設して建物の水平耐力を高める方法があります。なかでも、鉄骨ブレースを挿入する方法は、広範囲な建物に適用でき、窓などの開口部をそのまま活かすことができるメリットがあります。 しかし、在来工法で鉄骨ブレースを増設する場合は、まず、既存の鉄筋コンクリート造の柱・梁にアンカ―ボルトを打ち込み、鉄骨ブレースを設置した後、隙間(約20cm)にスパイラル筋を配筋し、型枠を組み立て、モルタルを充填して施工します。この方法では、アンカーボルトの打ち込み時に騒音・振動が発生し、またモルタルの養生に時間がかかるため工期が長くなります。(次ページの比較図参照) 今回開発した、「鉄骨ブレース接着工法」は、柱・梁の間に鉄骨ブレースを設置して、隙間(約2cm)に接着用のエポキシ樹脂を注入するだけで施工が完了します。そのため、低騒音・低振動・短工期での施工を可能にし、その建物を使用したまま工事を進められる「居ながらできる耐震補強」も可能になります。 この工法の実現に向けて、当社技術研究所で鉄骨ブレースを接着した試験体で強度試験を繰り返しました。その結果、接着工法でも、従来のアンカーボルトとモルタルによる接合と同等の耐力を発揮することを確認し、設計法を確立しました。藤沢薬品工業R1・R2薬理研究棟では、建物の用途上から騒音・振動の発生を抑えることを強く要望されました。今回開発した「鉄骨ブレース接着工法」を適用することにより、建築主のニーズを満足し、しかも短工期で耐震補強を実現しました。
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