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1998年6月29日 磁気シールドルーム全体を除振台に載せて微振動を排除 (株)竹中工務店
世界最高水準の除振性能を持った磁気シールドルームが、このほど完成した郵政省通信総合研究所脳機能研究棟(神戸市)内に設置されました。今回完成した磁気シールドルームは脳から発生する磁界を利用して脳の機能を調べる施設です。 ◆「TACMI」による微振動制御
当社が開発したアクティブ微振動制御システム「TACMI」を使って磁気シールドルーム全体を支え、通常の微振動(ミクロン以下)を更に30分の1以下に低減します。「TACMI」は、機器などを載せる除振台の微振動を振動センサーがキャッチし、それを打ち消すようにコンピュータ制御のエアアクチュエータ(圧縮空気による駆動装置)が瞬時に作動する微振動制御装置です。 これにより、劣悪な都市振動環境下でも微弱磁界の計測が可能になります。 「TACMI」は1988年の開発以来改良を重ねつつ、これまで超精密加工・検査機器などの除振台として140台近い納入実績があります。今回納入したのは「TACMI」として世界最大のもので、平面が4.5m×5.5m(通常は2m角程度)、厚さ50cmのコンクリート製除振台(通常は厚さ3 cm程度の鉄板)をエアアクチュエータで支持する方式で、コンクリート製除振台(約30トン)の上に磁気シールドルーム(約10トン)がそっくり載る形になっています。 ◆その他の磁気遮蔽対策 鉄(磁性体)は磁気を帯びやすく、少しでも振動すると磁気ノイズが発生します。このため、脳の研究室周辺でも鉄を使えません。そこで、鉄筋コンクリート造の建物に用いる鉄筋は磁気を帯びない非磁性鉄筋を、床・壁などの仕上げ材は木やステンレスを、扉や机などの建具・備品類も木製にするなどの工夫をしています。同時に詳細な実験を繰り返し、磁気ノイズの影響範囲が最小になるようにしました。 また、「TACMI」についても除振台をコンクリート製とし、アクチュエータなどノイズの原因となる部分は磁気を遮蔽するパーマロイ(鉄・ニッケル・モリブデンの合金)の板で覆うなど、「TACMI」自体の磁気遮蔽にも細心の対策を施しています。 今後、当社は先端研究施設だけでなく病院までの磁気シールドルームの微振動制御に対しても積極的に提案していきます。
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