1998年8月28日 --都市に自然を再生する「ビオトープづくり」に活用-- (株)竹中工務店
当社は、都市におけるビオトープの企画・計画をパソコンで簡便に行える「ビオトープ企画・計画支援システム」を、このほど完成させました。生物種のデータベースを中心に、簡便なパソコンシステムにまとめたのは初めてのことです。 ビオトープの設計者は、まず周辺の自然環境などから計画地が本来持っていた自然環境を把握します。そして当システムを利用して、どのような生き物が生息できるかを抽出し、その中から、目標とする生物の種類を決定し、そのために計画地にどのような環境を導入するかを決定します。また、維持管理のプログラムも立案します。 設計者はこのシステムで得た情報をもとにビオトープの実施設計作業に入り、池や築山などの造形から植物配置や種類などを具体的に計画していきます。 このようにして実現したビオトープが、自然豊かで魅力的な空間になるのは約10年かかるといわれています。しかし、将来的にはそれらが集積していくことで、都市の中にビオトープネットワークが形成され、都市全体として豊かな自然環境の再生が大いに期待されます。 ■「ビオトープ企画・計画支援システム」のフロー |
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「ビオトープ企画・計画支援システム」の中核には、都市に生息する可能性のある昆虫・鳥・小動物などの約70種類(現在の都市に生息する可能性のある生き物の種類)の生き物について、その生息に必要な環境の種類、規模、およびその生き物の行動範囲の標準的データを蓄積した生物種データベースが整備されています。これは、㈱生態計画研究所(所在地:東京都新宿区、所長:小河原孝生)の協力を得て制作しました。 当社では、かねてより建築物の周辺やアトリウムに植物を導入するなど、都市緑化には積極的に取り組んできました。また、千葉ニュータウンの小学校(印西市)の協力を得て、校内に実際ビオトープを導入するなど、早くから都市におけるビオトープづくりに注目し取り組んでいます。 今後もビオトープを、都市の緑化、自然再生の有力な方法として、企画段階から積極的に導入し、都市におけるビオトープの企画・計画から維持運営までをトータルに提案していく予定です。
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