1999年11月29日 中間階の柱を柔と剛の組み合わせで耐震補強
当社では既存建物の中間階の柱を、積層ゴム(免震装置)を組み込んだ柔らかい柱と鋼板を巻いて粘り強さを付加した固い(剛性を持った)柱の2種類に分けて改修し、その組み合わせで建物全体の耐震性能を向上させる「居ながらできる中間階免制震改修工法」を開発し、姫路信用金庫本店(姫路市)の耐震補強工事に適用しました。
しかし、従来型の中間階免震改修工法は次のような技術的課題がありました。 特定の中間階(今回の場合は1階)のすべての柱や壁を水平方向に切断し、切断した柱に積層ゴムを設置すると、その階が非常に柔らかくなり最大級地震時に建物は40~50cmという大きな揺れ幅で水平に揺れます。このため、仕上げ材、配管類、既存エレベータが変形に追随できずに破損したり、建物が敷地外にはみ出す恐れが出てきます。 姫路信用金庫本店では、積層ゴムを組み込んで柔軟に動くようにした柱と鋼板を巻いて粘り強さを付加した固い(剛性を持った)柱を効果的に配置して水平変形を抑えつつ、建物全体の耐震性能を向上させることにしました。 具体的には、まず1階の柱44本のうち28本を柱の途中で厚さ50cmほど切り取り、その間に積層ゴムを組み込みます。残りの16本の柱は厚さ9~22mm(9 mm 13本、22 mm 3本 )の鋼板を巻いて本来の剛性に粘り強さを付加しました。また、エネルギー吸収性能の高い粘性体を組込んだ制震壁6基を配置してダンパーの役目を持たせ、建物の揺れ幅を小さくしました。 |
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これらの措置により改修後の大地震時の耐震性能は、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の地震動を想定した場合、以下のようになります。
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居ながらできる改修工事のイメージ図(1階で改修工事、2階以上は通常営業)![]() |
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◆「姫路信用金庫本店」の建物概要
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◆「姫路信用金庫本店」耐震補強・リニューアル工事
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姫路信用金庫本店外観図(1階で改修工事中)
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