創る人、使う人、そして社会に対して新たな「価値」を与えられる作品を生み出したい

設計大平 滋彦

大阪本店 設計部設計 第4部門
1988年入社 工芸学部住環境学科

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夢のはじまり

私立高校を新築するプロジェクトに携わったときのことです。様々な条件がある中、木造平屋という当時の当社では例を見ない案件。私は作業所長とともに、「どうすればお客様の想いをかたちにできるか」を議論し続けました。そうやって生まれた校舎は、今で言う環境配慮型の建物として高い評価を受けました。先生や生徒たちは新校舎を愛おしみ、今も毎日、全員で掃除をしてくれています。建物とそれを生み出す仕事が持つ可能性に気付かされた、私にとっての「母校」と言える仕事です。

現在

お客様は新築する建物を通して、ビジネスの発展やよりよい暮らしなど、たくさんの夢を抱いています。一方で、費用や工期など、動かしがたい現実もある。両者のはざまに立ったとき、私たち作り手が、どこまでお客様に寄り添うことができるか。それによって、建物の持つ意味が変わると感じています。制約条件のなかで、どうすれば要望を叶えることができるのか。これを考え抜けば、ときとして革新的な技術や工法が生まれます。作り手と使う人が議論を重ねて生み出した建物には、自然と愛着がわきます。こうやって、建物は「作品」となり、建築物という枠組みを越えた新たな価値を備えた存在になります。私はそんな、「作品」を生み出すことに、いつまでもチャレンジしていきたいです。

京都暁星高等学校

Panasonic Stadium Suita(パナソニック スタジアム 吹田 ©ガンバ大阪

夢をつなぐ

設計部門でマネジメントを行う立場になった今、若手をはじめとした後輩たちに、私が感じてきた建築や設計という仕事の魅力を伝えていきたいと思っています。設計には先人たちが蓄積してくれたノウハウがありますが、必ずしも、いつもそれに従わなければいけないというわけではない。お客様をはじめとした多くの人の想いをかたちにするというゴールに向かって、自分なりのアプローチをしていいのです。そうやって主体的に関わることで、「自分が創り上げたのだ」と誇れる作品が生まれる。そんな経験を一人でも多くの後輩にしてもらい、「作品」を生み出すという竹中工務店での仕事の喜びを多くの人と分かち合うことが、私の新たな夢になっています。