棟梁精神
「建築を業とするものは建築の職人であって、
営利のみを追求する商人であってはならない。利害を超越すべし」。
これは竹中工務店に受け継がれたDNAです。
多様化する価値観、グローバル化の進む経済、そして一層の努力が求められる地球環境への配慮。
こんな時代だからこそ、400年にわたって職人が職人として受け継いできた
「匠の心=棟梁精神」が求められています。
棟梁精神は、一人ひとりの社員の心、一つひとつの仕事に息づいています。
もちろん、竹中工務店を物語る5つの特長にもしっかりと息づいています。
さまざまな課題を乗り越え、想いをかたちにしていく――。
その原動力となる竹中工務店の「棟梁精神」を感じてください。
品質にこだわり抜く。
商人ではなく建築の職人である私たち竹中工務店は、何よりも心血を注ぐものがあります。
それは、品質です。業界に先駆けた品質管理活動や建築業界初のデミング賞をはじめ、
品質にかける私たちの想いは、早くからかたちになり、高い評価を受けてきました。
どんなに時代が変わろうとも私たちは信念をもって建築に専念します。
そして、自らが誇りを持ちうる品質を追求し続けます。

「工務店」誕生以来、
お客様第一主義を貫く。
創業者・竹中藤兵衛正高が尾張・織田家の普請奉行から転じ、寺社仏閣の造営を主業とする工匠の道に入ったのが1610年。以来、お客様の想いを第一に考え、想いをかたちにすることに絶え間ない努力を重ねてきました。その象徴とも言えるのが、当社が生み出した「工務店」という名前。設計と施工とを一貫して請け負うことこそが建築の本来の姿であるという信念から「公務」、お客様への奉仕を第一義とすることを示す名として「店」を組み合わせ、確固たる意思を表明しました。
長期的視点に立ち、
あらゆる人にとっての
「最良」を追求する。
私たちが追求するのは、今の時代はもちろんのこと、次の時代も、その次の時代も「最良」と言われるような作品です。また、特定の利害関係者だけでなく、社会を構成するあらゆる人にとっての「最良」となる作品です。この姿勢を貫くために、株式を公開しない非上場での経営を行っています。現在、その取り組みは建築という領域を超え、「サステナブル・ワークス」という考えのもとで環境保全をはじめとしたさまざまな活動に広がっています。
熱い「想い」を持ったプロが、
垣根を超えて協力。
建築主をはじめ、建物に関わるすべての人の想いがかたちとなった「作品」を生み出すためには、計画初期段階より品質のつくりこみをする必要があります。
そこで、設計と施工を一貫して担当することが重要だと私たちは考えています。設計と施工というそれぞれの領域で活動するプロフェッショナルたちは、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献したい」という熱い“想い”で結びつき、一体となり、最良の作品の創造に取り組んでいるのです。
仕事への誇りが、
建物を「作品」へと高める。
建築とは生命や財産を守る器である以上に社会の資産であり、その時代の文化を後世に伝え継ぐものであると、私たちは考えています。
そこに携わることは、決して簡単なことではありません。あらん限りの技術や情熱を傾ける必要があります。だからこそ、このような仕事に携わる誇りを込め、手がけた建築物を「作品」と呼んでいます。また、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」ことを経営理念としています。建物に関わるすべての人の想いがかたちになったとき、その建物は「作品」となり、後世まで輝きを放ち続けます。