快適性:人の感覚(五感や空間認知)に上手く作用する
建築・環境が人の行為・活動の関係性の媒体となるのは人の様々な感覚・知覚や運動機能です。
人が建築・社会・自然などと快適に付き合うためには、人の五感や身体特性を科学的・工学的に理解し、様々な特性を持つ人に上手く作用するハードとソフトの工夫が必要となります。
3.楽に使えること
名古屋市星が丘のショッピングテラスです。
緩やかな傾斜を持った地形に合わせて、なだらかな円弧状のスロープを作り、それに沿って店舗を配置しています。
地形の起伏にかかわらず楽にショッピングが楽しめ、またスロープと道路の間の段々状の広場が緑とベンチのある居心地の良い「憩いの場所」を提供しています。
![]() 星が丘テラス:なだらかなスロープで繋いだショッピングテラス |
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4.適正な広さ・大きさ・高さがあること
神戸市海岸通の有料老人ホームの玄関廻りです。
手摺、ベンチ、物置、プッシュプル錠など、身体的負担を軽減する工夫が種々なされています。
車椅子置場やベンチを限られたスペースの中に設け、また玄関ゾーンの内外を跨いで敷物を敷いたように見せることによってゆったりとした広がりを視覚化させています。
![]() 海岸通・エレガーノ神戸:高齢者への配慮ある住戸玄関廻りの設え |
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5.使い方がわかりやすいこと
熊本の郊外にある大型ショッピングセンターです。
分かりやすい空間構成「ジグザグモール」や目印になるタワーやアトリウムなどのランドマークを用意し、広い店内で目的地の視認性を高めています。
また分かりやすいサイン、人的な案内などを徹底するとともに、通路・トイレ・駐車場など各所における様々な人への配慮を、お客さんへの数多くのヒアリングやアンケートから声を取り入れて実施しています。
![]() ダイヤモンドシティークレア:ユーザー参加型のショピングセンター |
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6.適正な情報が用意されていること
九州の小児医療センターのサイン計画です。
子供たちにとって恐怖感の渦巻く病院のインテリアを、絵本作家とのコラボレーションによりストーリー性のある動物の絵や可愛らしいピクトのデザインにより、わかりやすくまた楽しげに誘導し、いつの間にか不安感を取り除いています。
2006年度グッドデザイン賞のユニバーサルデザイン賞を受賞。
![]() 九州大学病院小児医療センター:子供たちに安心感を与えるわかりやすく楽しいサイン |
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7.安全であり、間違いに寛大であること
名古屋の幼稚園の木製引き戸への工夫です。 透明感を持たせながらも安全性を確保するために、引戸の下半分をポリカーボとし、引き手部にも隙間を設けて指詰防止の策を講じるなど、さりげないデザインで安全性の確保を実現しています。 この隙間は換気における給気ルート(ガラリ代わり)にもなっています。
![]() 大府西のパレット幼稚園:安全な木の引き戸 |
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8.美しく、心地よく、快適に使えること
大阪のミッションスクールのチャペルです。 中庭を囲む回廊を経由して、水のせせらぎを聞きながら聖堂に入り、聖堂内部に入ると水の音がわずかに響き、自然に深い祈りへと誘引されていきます。 水の音、回廊を歩く足音の微妙な変化、空間の大きさの違いによる響きの違い、カリヨンの音、それに加えて聖書にちなんだアートやステンドグラス、樹木や草花、水、風、光が響き合って静的でありながら豊かで美しい「聖なる場」が実現されています。 建築材料や空間の構成によって音の質に変化を与える方法は視覚だけではなく、巾広く五感に訴える方法として有効であり、空間の質を高め、豊かにする可能性を持っています。
![]() 大阪信愛女学院チャペル:音により訴える空間づくり |
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<ユニバーサルデザイン> INDEX
- 多様性:多様なニーズに応える
- 快適性:人の感覚(五感や空間認知)に上手く作用する
- 向上性:使い手との対話により常にスパイラルアップさせる
- 持続性:人・生活・社会・自然との良い関係をつくる











