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木のここちよさと健康への効果

木は人に心地よい感覚を与える素材として、古くから住宅などの建物に用いられてきました。最近、こうした木の持つ特長についての研究が進み、木の建材としての良さが見直されています。

五感で感じる木のここちよさ

木には高い調湿性や断熱性があり、建物の省エネ性能を高めるだけでなく、冷えや暑さといった不快要因を和らげる効果があります。
日本の一般的な気温と湿度下で空気中に置かれた木は、重量の15%程度の水分を含んでいます。まわりの湿度が高いときには水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出します。このため、木材を建物内装などに使うことで、部屋の湿度の変化を小さく抑えることができます。
また木の熱を伝えにくい性質は、建物に用いた場合に高い断熱性能となり、夏涼しく冬暖かな省エネ建築が実現できます。熱の伝わりにくさを示す指標(熱伝導率)において、木はコンクリートの約10分の1、鉄の500分の1しか熱を伝えません。

人の健康への効果

こうした木の特長にもとづく心地よさが、実際に人の健康に良い影響を与えることが最近の研究でわかってきました。 木を床材料に用いた場合、コンクリートなどに比べて実際に足が冷えにくい効果があります。木の材料としての柔らかさは転倒したときの怪我を防ぎ、長く立居するひとの疲労を軽減します。
木造校舎における教師の疲労感のアンケート調査では、鉄筋コンクリート造の校舎に比べて疲労が少なく、イライラや気分の減退も感じにくいという結果が得られています。木造校舎ではインフルエンザなどによる病欠者が少ない傾向にあることもわかりました。 また木の表面の質感や、木の香りの成分にはそれぞれ紫外線吸収やリラクゼーションなどの効果があることもわかってきています。