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平城宮跡第一次大極殿正殿復原工事

『朱雀門』の完成から12年、再び竹中の手により、天平文化の粋を集めた宮殿建築『大極殿正殿』が完成。

1300年の時を越え、蘇った天平の宮殿

奈良時代の復原と、現代の技術を融合させつつ伝統技術を伝承するという課題を克服し、8年8ヵ月の歳月をかけて完成。訪れる人々に往時を偲ばせ、圧倒的な規模の木造建築で感動を与えています。

大極殿正殿

大極殿正殿とは

奈良時代の都、平城京の北側中央に位置した「平城宮」の中心にあって、「都」で最も重要な建物で、西暦710年遷都の、約5年のちに竣工したと考えられています。
平城京の造都は、中国古代天文学と深く結びついており、大極殿の名は「大極星(たいきょくせい)」からきています。大極星とは宇宙の中心にある星のことで「北極星」のことです。大極殿は、天皇の即位式、元日朝賀や海外の使節の謁見など国家的儀式に使われました。

復原にあたって

奈良文化財研究所による長年に亘る発掘調査等の研究成果をもとに、材料、施工法や架構形式に、当時の技術も随所に組み入れながら現代の技術と融合させ、現在の建築基準法に適合する建物を創出し「復原」するという、まさに「想いをかたちに」の、ロマンあふれる国家プロジェクトでした。

大極殿正殿イラスト
初重柱建込完了時

初重柱建込完了時

初重内部

初重内部

二重屋根本瓦葺施工中

二重屋根本瓦葺施工中

基壇下部免震装置

基壇下部免震装置

古代と現代の技術のコラボレーション

現在、古代建築物として現存する、法隆寺金堂や薬師寺東塔などを参考に、「続日本紀」、「年中行事絵巻」といった多くの歴史資料も参考にして、構造(建物の骨組)・意匠(建物の姿や形)において奈良時代の姿に忠実に復原することを目指しました。

正面9間、奥行4間の二重本瓦葺の大規模、純木造建築物の架構を出来るだけ当時の形式に近づける為に、基壇内部に免震装置が導入され、基壇躯体には超高耐久コンクリート(500年コンクリート)を採用し、初重の身舎天井に虹梁のない、豊かな立体空間の形成を実現しています。また初重大壁(古来の土壁)に構造性能を持たせ耐震壁とするなど、古代と現代の技術の融合が試みられています。

工事中の特別公開について

朱雀門に引き続き、大極殿正殿の復原工事ということで、考古学ブームも大いに盛り上がり、工事期間中7回(3日/回)に及ぶ特別公開に、約12万人の人々が来場しました。

平城遷都1300年記念祭

平成22年4月、平城遷都1300年記念祭に合流するように大極殿正殿が竣工を迎え、4月23日皇太子殿下ご臨席のもと、大極殿正殿竣工式典が執り行われました。
翌4月24日から11月7日までの予定で、平城宮跡内で大極殿正殿の公開を中心に祭典が開かれ、来場者は予想を大きく上回り、約6ヵ月で360万人にのぼりました。

また、10月8日には平城遷都1300年祭のクライマックスとなる記念祝典が世界各国の代表を迎え、天皇、皇后両陛下ご臨席のもと、大極殿前庭にて盛大に開催されました。

地図

大極殿正殿地図
プロジェクト概要
所在地 奈良県奈良市佐紀町平城宮跡地内
建築主 文化庁記念物課
文部科学省大臣官房文教施設企画部
設計 文部科学省大臣官房文教施設企画部
(財)文化財建造物保存技術協会
監理 同上
工期 2001.8.2 ~ 2010.3.12
延面積 858.116㎡
建築物の高さ 26.919m
階数 平屋建て(二重)
構造形式 正面9間,側面4間
二重,入母屋造,本瓦葺
べた基礎
基檀 鉄筋コンクリート造(免震装置組込み)
上部構造は伝統的構造による純木造
主な材料 <化粧材> 内地産桧 約1,700㎥
<野物材> 内地産桧 約450㎥
<補強材> 集成材 他 約50㎥
<初重柱> 44本
<瓦> 10万枚