グローバルゲート
愛知

グローバルゲート

Completion Year2017
Project Story
新しい高層複合都市を創る

名古屋駅から南に約1キロ、かつて貨物駅があった22.1haの広大な敷地に2017年、新たな国際拠点「ささしまライブ24」が誕生しました。
弊社は、その中核施設である「グローバルゲート」の設計・施工を担当するだけでなく、お客様の事業に寄り添って、その構想段階から開業までサポートしました。

2棟の高層ビルの間にある緑豊かな商業施設

2棟の高層ビルの間にある緑豊かな商業施設

「国際歓迎・交流拠点」としてのゲートを開く

開業にさかのぼること10年、2007年に名古屋市が主催する事業コンペが行われました。このエリアの開発コンセプトは「国際歓迎・交流拠点」の形成を目指した賑わいのある複合型まちづくり。弊社は、豊田通商、大和ハウス工業、日本土地建物、オリックス、名鉄不動産と組み、「国際交流と環境共生のゲートシティ GLOBAL GATE」をコンセプトに掲げ、オフィスやホテル/コンファレンスセンターに商業施設を含んだバランスの取れた複合用途の提案が高く評価され、事業コンペに当選しました。

当選後は、お客様よりプロジェクトマネジメント業務を受託し、都市再生特区による容積率割増や環境アセスメント等の行政協議、施設用途企画やテナントリーシング業務、省CO2補助金対応など、ハードからソフトまで幅広くお客様のプロジェクト推進をサポートしてきました。

店舗に囲まれたオープンエアプラザ

店舗に囲まれたオープンエアプラザ

オープンエアプラザを望むアトリウム

オープンエアプラザを望むアトリウム

6層吹き抜けのホテルロビー

6層吹き抜けのホテルロビー

「ブロードバンド」な安全・安心への備え

提案のポイントである防災機能の強化、建物の省エネ化には、当社が開発した技術が使われています。まずは防災機能。近くに運河がある計画地は地盤が緩く、巨大地震時の液状化が懸念されていました。そのため、過去の巨大地震でもその効果が確認されているTOFT工法で地盤を改良するとともに、当社が独自に開発したソイルクラベット工法を組み合わせることで、さらなる安全・安心な建物を目指しました。さらに、高強度コンクリートを使用したCFT柱や風による微小な揺れから地震の大きな揺れまで制御できる「ブロードバンド制震」の採用、非常用発電機の設置などで、今後懸念される東海・東南海・南海地震に備えています。

デザインと省エネのKeyは「PCピラスター」

省エネ化においては、「PCピラスター」というプレキャストコンクリート製の柱を外壁に採用しました。この柱はガラス面より外側に張り出しているため、眺望を確保しつつ、室内に入る日射を防ぐ役割を果たしています。また、この柱の内部は空気の通り道になっており、中間期に外気を取り込むだけでなく、夏は窓際の熱気、冬は窓際の冷気をそれぞれ空調機に送り、適切な温度に調整してから室内に戻す役割を担っています。これらをはじめとする様々な対策により、優れた環境性能を有する建築物を評価・格付けする「環境総合評価システムCASBEE名古屋」において最高のSランクを取得しています。

PCピラスターを採用した外観

PCピラスターを採用した外観

担当者の声

名古屋支店営業部 赤木 勝己

事業コンペから開業まで10年間、このプロジェクトに関わりました。リーマンショックや東日本大震災があり、4年間もプロジェクトが停滞しました。その間も、この計画を何としてでも実現するという熱い想いをお客様や関係者と共有し続け、お客様と、要望事項を行政機関等に協議続けていました。10年間という長い期間、ずっとお客様と協力し合えたことがプロジェクト成功の最大の要因だと思います。

名古屋支店営業部 赤木 勝己

名古屋支店営業部 赤木 勝己

開発計画本部 小南 嘉久

事業コンペ時における企画提案とコンソーシアム組成を行い、コンペ当選後は、プロジェクトマネジメント業務を受託して、施設用途企画から、都市計画・アセス等の行政協議まで、お客様との合意形成を図りながら、事業推進をサポートしました。
商業施設については、都心とも郊外とも差異化した当立地ならでは付加価値を創造し、テナントリーシング、屋上農園企画など、構想から開業まで担当しました。
このプロジェクトを通じて、建物というハードを提供するだけでなく、完成後を見据えたソフト面のソリューションの重要性を再認識しました。

開発計画本部 小南 嘉久

開発計画本部 小南 嘉久

名古屋支店設計部 長谷川 寛

このエリアの中核施設として、25%を超える緑化や創エネルギーなど様々な工夫を行ないました。このようにして生み出した屋上庭園や農園などに、商業施設を散りばめることで街における人々の居場所となるように考えました。高層階にあるホテルからは名古屋市街や岐阜・三重まで一望できる素晴らしい眺望が楽しめます。そこで6層吹き抜けのロビーは外部の明るさ連動して照度や色を時間によって変化させ、夜は安らぎを感じられ、朝は気持ちよく旅立ちができるようにしました。完成して様々な人が利用しているのを見て、建物の枠を超えたものづくりができたことを嬉しく思います。

名古屋支店設計部 長谷川 寛

名古屋支店設計部 長谷川 寛

名古屋支店技術部 中野 裕久

3棟で構成される延床面積157,000㎡の大型工事をお客様の最大の要望であった30カ月という厳しい工期で完成させるため、着工1年前よりフロントローディングを推進し協力会社と一体となり施工計画を実施すると共に、本社技術検討会等を開催して全社の英知を結集することで、生産性を約20%向上することができました。また、約4500本にも及ぶ外壁のPCピラスターについては実大試験体を制作し台風試験を行い、耐風圧・止水性能を事前に確認しました。その施工に当たっては、隣接するカーテンウォールとのクリアランスの精度が止水性能に大きく影響するため高い精度が要求され、細心の注意を払いました。竣工1か月前にはほぼ工事を完了し、お客様から大きな信頼を得ることができました。

名古屋支店技術部 中野 裕久

名古屋支店技術部 中野 裕久

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