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平成の大修理 唐招提寺

日本の伝統的な木造建築では、屋根葺替や解体を伴う修理を適切に行うことで、現在まで保存継承されています。柱や梁それに多くの組物を解体して改修できることは、西洋の石の建築にはない、日本の木造建築の大きな特徴です。解体修理は建物の保存だけでなく古人の技術を再確認して次の時代に伝承する機会でもあります。唐招提寺金堂は8世紀末に建立され、鎌倉時代、江戸時代および明治時代に大規模な修理がなされてきました。今回の修理は、柱の内倒れや軒先の垂下を防ぐ構造補強に主眼を置き、その問題を解決するため構造解析技術提案コンペが実施され、竹中工務店案が採用されました。1200年の歴史に最新の構造解析技術が新たな頁を加えることになります。

架構変遷

現状の変形

拡大

拡大

揺れ方の特徴

建物や地盤は、特に外力を加えなくても、常時微少な揺れ(常時微動)を生じています。この揺れを解析することで、地震に対する振動特性を把握することができます。

唐招提寺金堂の常時微動測定結果

人力加振実験

人力によって建物の減衰定数として 梁行方向2.2%、桁行方向3.0%が得られました。

木材打撃実験

打撃法によって原位置で桔木・地垂木・大虹梁のヤング率を確認しました。

レーダ探査

レーダ探査によって版築層の層構造が明らかになりました。

地震のCGシミュレーション