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竹中の”サステナブル・ワークス” 〜新コンセプトの誕生〜

お客様への説明責任をどう果たすか
建物の「運用」にフォーカス
表/6項目
6項目
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「設計・施工一貫体制」を標榜してきた竹中は、高度な建築技術を蓄積している。とはいえ建築という行為は竹中だけでなし得るものではなく、お客様の事業目的をお手伝いさせていただくときに、初めてこの専門技術が活きてくる。したがって、竹中が提供するソリューションの内容を、お客様にあらかじめご理解いただくことが重要な鍵となる。 「竹中グリーン建築」が見直されつつあったころ、竹中が注力していたのがまさにこうした説明手段を開発することだった。建物の設計段階で完成後の環境性能を総合的に予測・評価し、それをお客様に理解していただける形で提示しようとしたのである。そのシステムは2002年に完成した。さらに翌年、竹中は国土交通省の支援下に開発されつつあった‘CASBEE建築物総合環境性能評価システム ’を視野に入れ、竹中システムの環境フレームを‘CASBEE’と同じ6項目とする。1)室内環境、2)ライフサイクル、3)ランドスケープ、4)エネルギー&パッシブ、5)マテリアル、6)エミッションの6項目がそれで、2)のライフサイクルでは建物のロングライフ化を目指していた。
グラフ/BEEに基づく環境ラベリング
BEEに基づく環境ラベリング
(出展:CASBEE建築物総合環境性能評価システムより)
この背景には建物のライフサイクル・コストに占める運用コストが、建設時のイニシャル・コストの5倍に上る事実と、お客様への貢献を最大化するには、ロングライフ化に伴って「運用」に主眼を置くべきだとする竹中の認識があった。WGが検討していた新しいコンセプト案と上記システムは、ある意味で補完関係にある。それだけに説明手段が充実してくると、旧コンセプトの「竹中グリーン建築」が時代にそぐわなくなってきた側面があらためて認識されるようになった。たとえば「グリーン」がともすると単なる緑化と誤解されたり、「建築」がある種のビルディングイメージに短絡されたりする結果、お客様の関心が「建設行為」にのみ向けられ、「運用」の視点がぼやけがちになることもある、といった点である。竹中は環境にやさしい取り組みによってお客様に貢献することを目指しているのに、旧コンセプトではそうした「想い」まではお客様に伝わらないとする指摘もあった。

CASBEE建築物総合環境性能評価システム:Comprehensive Assesment System for Building Environmental Efficiencyの略。国交省支援下に組織されたJSBC(日本サステナブル・ビルディング・コンソーシアム)が開発した「建築物総合環境性能評価システム」。JSBCの事務局は(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)内に設置されている。
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