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サステナブル・ワークスの実験場 東京本店 新社屋

サステナブル・ビルを「やさしくつくる」
イメージ/コンセプトチャート
竹中がつくり、竹中がそこで事業を営むからには、工事における環境配慮も単に法規制を遵守するだけでは十分ではない。地域社会に融和し、隣人に迷惑をかけないきびしい自律と情報の開示が求められる。竹中は敷地外環境へのエミッションを最小にするため、遮音壁を設置したうえで低燃費重機の使用やアイドリングストップを徹底し、さらにリデュース・リユース・リサイクルの3Rを推進してゼロ・エミッションに取り組んだ。



工期を短縮しつつ、廃材リサイクルによる新素材を活用
PHOTO/分別作業
分別ヤード
このプロジェクトでは2003年9月に既存建物を解体し、10月から「TOFT併用パイルド・ラフト基礎 *1」と呼ばれる液状化対策地盤改良工事を進め、12月から翌2004年9月までの10カ月間で本工事を成し遂げた。これは同規模の通常工期に比べて2〜3カ月短かい。この工期短縮はそれ自体で近隣への負荷を大幅に軽減した。さらにこのビルのために新たに2素材が使用されている。1つは外壁に斬新な意匠性を与えた「研ぎ出しPCa板」で、通常のPCaコンクリート板に光ファイバの廃材から得られた石英ガラスと石材の端材を用いたライムストーン粋石を打ち込んだあと、表面を研磨したもの。もう1つはオフィス空間の梁下にある空調ダクトで、これには古紙を用いた「ダンボールダクト *2」が使われた。「廃材がよみがえった」ことは、“サステナブル・ワークス"とは何かを考えるうえで貴重な示唆を与えている。工事では、竹中がどの現場でも追求してきたCO2 排出量の削減、ゼロ・エミッションの達成、環境教育の徹底が従来通り推進された。その結果、CO2 排出量は建設業3団体の2010年目標値を30%下回る20.7kg-CO2 /m2を達成、建設副産物の総搬出量も 100m2あたり 8.5m3となり、(社)建築業協会の目標値を20%下回った。混合廃棄物はゼロ、リサイクル率は97.4%を達成している。これらの成果により、本プロジェクトは3R推進協議会会長賞を受賞した。


*1 TOFT併用パイルド・ラフト基礎:地盤改良体に建物の支持力を持たせることにより、杭本数の削減や杭長短縮を可能にする工法。
*2 ダンボールダクト:表面にアルミシートと不燃紙を貼ったダンボール。(特許出願中)
コンカレントな設計・施工体制で実現できたこと
PHOTO/作業所長(現生産システム構築チーム 副部長)柴田 恭幸
本件では新社屋建設が社内決定した翌月に早くも設計・施工プロジェクトチームが発足し、設計陣が早くから生産に関与しつつ設計を進めました。これによって、構造架構、外装PCa板、基準階仕上設備などの仕様決定から生産まで一連の流れができ、それが工期短縮やコスト削減をもたらしました。建設に使用する材料はすべて貴重な資源です。工事ではその量を必要最小限に節約しながら、最大限に効果を発揮させたつもりです。付加価値を付けることと、省資源・省コストを図ることはそれぞれ背反しがちですが、それらを高いレベルでバランスさせ得たのは、このコンカレント体制によるといえましょう。そのプロセスは、生物が遺伝子情報に基づいて巧みに自分の体を自分で組織化していくのに似ていました。施工に配慮してよく考え抜かれた設計と、資源をムダにしない施工。そのどちらが欠けても、この総排出量やリサイクル率は達成できなかったと思います。

作業所長(現生産システム構築チーム 副部長)
柴田 恭幸
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