共通価値課題

地球環境・
生物多様性への対応

当社は、「環境方針」のもと、環境メッセージ「人と自然をつなぐ」とカーボンニュートラルな社会を目指す「環境コンセプト」を2010年に掲げ、建築・都市の省エネルギーや生物多様性の保全などに取り組んでいます。

地球環境・生物多様性への対応

方策 8環境配慮設計と省エネルギーの推進

  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 13 気候変動に具体的な対策を
KPI:

CASBEE※1(S・A)比率

実績:

85.7%(目標:65%以上)

KPI:

ZEBプロジェクト件数

実績:

6(目標:4件以上)

KPI:

ISEM※2採用プロジェクト件数

実績:

3(目標:3件以上)

  • 建築環境総合性能評価システム。評価指標によるランクは、「S(素晴らしい)」、「A(たいへん良い)」、「B+(良い)」、「B-(やや劣る)」、「C(劣る)」の5段階。
  • I. Smart Energy Managementの略称。電力デマンドを最適に制御することができる新しいエネルギーマネジメントシステムで、「I」は、Interconnection, Interoperability, Interface,Interactionなどの意味を示し、クラウドシステムが様々なハードウェア、ソフトウェアを繋いで連携するコンセプトを表現している。

ゼロ・エネルギービル(ZEB)の普及推進

当社は、①快適であること、②経済的であること、③汎用技術で構成されていること、④使いやすく簡便に省エネ運用ができることを「手の届くZEB」の要素と考え、普及拡大に取り組んでいます。 2018年3月に完成したテイ・エス テック新本社ビルでは、汎用技術を駆使することで消費エネルギーを78%削減(標準建物比)し、「BELS」※の「Nearly ZEB」、「CASBEE埼玉県」のSランク認証を取得しました。 また、2016年に改修を完了し、1年間の運用実績で「Net ZEB」を達成した当社の東関東支店(千葉県)は、2019年1月に国際的に権威のあるアメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)の一般ビル既存部門で、日本初の最優秀賞を受賞しました。

  • BELS:建築物省エネルギー性能表示制度。消費エネルギーを一般的な建物と比べて50%以上削減した「ZEB Ready」、そのうえで、創エネルギーにより差し引きの消費エネルギーを75%以上削減した「Nearly ZEB」、100%削減した「Net ZEB」の3段階で認証。
テイ・エス テック新本社ビル(埼玉県)

テイ・エス テック新本社ビル(埼玉県)

ASHRAE授賞式

ASHRAE授賞式

多面的なエネルギー有効活用

自社開発のエネルギーマネジメントシステム「I.SEM®(アイセム)」をコアとして、水素・再生可能エネルギーとの組み合わせなど、「竹中脱炭素モデルタウン」の実現に向けた検討を進めています。東京都江東区新砂地区で技術実証を継続しており、2018年は、非常時を想定したプラグインハイブリッド車(PHV)による建物への連続給電を実施しました。

2台のPHVで建物に72h以上電力を安定供給

2台のPHVで建物に72h以上電力を安定供給

方策 9サプライチェーン全体でのCO2排出削減

  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 13 気候変動に具体的な対策を
KPI:

(設定に向けて検討中)

実績:

目標値の設定(目標:情報の開示と目標の設定)

自社の建設活動及びオフィス活動に伴う温室効果ガス直接排出量に加え、サプライチェーン全体に関わる間接排出量の削減に努めています。 間接排出量の中で大きな割合を占めている「原材料の調達」と「生産した建築物の運用段階のエネルギー消費」を中心に、目標を設定して長期的にCO2削減に貢献していきます。
原材料に関しては、当社が共同開発したECM®(エネルギー・CO2ミニマム)セメントやダンボールダクト「エボルダン®」等の低炭素型製品・技術の普及拡大を推進します。建築物の運用エネルギーについては、低コスト化等によるZEBのさらなる普及拡大を目指します。
また、耐火集成木材「燃エンウッド®」やCLTの活用等による木造・木質建築の拡大により、森林の吸収によるCO2削減にも貢献していきます。

方策 10生物多様性への取り組みの推進

  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 15 陸の豊かさも守ろう
KPI:

(設定に向けて検討中)

実績:

「清和台の森づくり研修」の実施

当社では、2012年に制定した「生物多様性活動指針」を具現化する取り組みとして「竹中生物多様性プログラム」を策定しています。その一環として、「日本一の里山」といわれる兵庫県川西市黒川地区に近接する「竹中研修所」の敷地を活かした「清和台の森づくり」活動を実践しています。
「清和台の森づくり」は4つの活動から構成されています。2018年は活動の拠点となる「フィールドセンター」をオープンし、全国の従業員から参加を募って、兵庫県立人と自然の博物館の支援のもと、体験型「森づくり研修」を実施しました。実際の業務に生かせる知識習得だけでなく、植生調査や伐採実習などの「森づくり」を通じ、社会や地域貢献に展開できるスキルや能力を発掘し、磨くためのプログラムとなっており、広く社会課題を解決できる「次世代リーダー」を育成することも目指しています。今後も「森づくり研修」の経験者を増やしていくことで、従業員主導による整備・保全活動の実践やステークホルダーとの連携を図り、最終的には「清和台の森」が、生態系・生物多様性保全モデルの実践の場となることを目標に、活動を進めていきます。

フィールドセンター前で全員で記念撮影

フィールドセンター前で全員で記念撮影

森づくり研修の状況①

森づくり研修の状況①

森づくり研修の状況②

森づくり研修の状況②

「清和台の森づくり」の4つの要素
  • その他の取り組み

    建築計画における生物多様性保全でABINC認証を取得しました

    2014年に建替えⅡ期工事が竣工した飯野ビルディングでは、都市における生物多様性の保全と創出に貢献する緑化計画とし、植栽する樹木の約9割を地域の在来種としました。敷地内に設置した巣箱でニホンミツバチを飼育し、採蜜イベントなどが実施されています。また、敷地だけでなく周辺環境にも配慮し、東京都の「東京ふれあいロード・プログラム」等により前面道路の植栽管理もおこなわれています。こうしたお客様の取組みが評価され、2015年2月にABINC認証※を取得しました。
    定期的な敷地内の「いきもの調査」の実施を支援し、建替え後の「いきもの環境」がどのように充実しているか、状況を確認しています。

    • ABINC認証:一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(Association for Business Innovation in harmony with Nature and Community)による、生物多様性保全に取り組むオフィスビルや商業施設の認証制度。
    左:飯野ビルディングの植栽(手前)と日比谷公園(奥)の緑のネットワーク 右:イイノの森

    左:飯野ビルディングの植栽(手前)と日比谷公園(奥)の緑のネットワーク
    右:イイノの森

    左:飯野ビルディング 右:森の中のアート

    左:飯野ビルディング
    右:森の中のアート

    VOICE

    私が新飯野ビルディング計画に携わったのは、地下鉄接続、地下店舗及び地上の緑地帯「イイノの森」を対象としたⅡ期工事からでしたが、完全竣工まで竹中工務店の皆様と緊密なコミュニケーションを重ね、様々な思いを実現することができました。竣工に先立ち、「イイノの森」や屋上緑化を活用する「ミツバチプロジェクト」を開始しました。ニホンミツバチの養蜂と社員や家族を対象とした採蜜イベントを開催し、自然との共生の普及啓蒙の機会としています。今後も思い入れの深い「イイノの森」を大切に育てながら、都市における生物多様性の保全と創出につながる継続的な活動を展開してまいります。

    飯野海運株式会社不動産事業部 和田 浩二 様
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