竹中の人
パートナーシップで
プロジェクトを成功に導く
ピーター ウルバレック
Petr Urválek
ヨーロッパ竹中
ピーター ウルバレック
私の人生を大きく変えた出来事

竹中グループには、アジア・ヨーロッパ・アメリカに現地法人があります。私は、2003年にヨーロッパ竹中(以下、当社)に入社して以来、自動車工場などの施工管理に携わってきました。

母国チェコの大学で建築を専攻していた私は卒業時、設計者を目指していました。当時話題の大型プロジェクトを施工していた当社を知り、チェコの建設会社数社とともに入社面接を受けました。面接で、その大型プロジェクトの作業所を訪れたことが、その後の私の人生を大きく変える出来事になりました。

その作業所では、メンバーが建築主や協力会社に対して、プロジェクトのパートナーとして真摯かつ誠実に接しており、このチームワークの精神に大きな感銘を受けたのです。当時のヨーロッパの建設会社にはない独自のスタイルを目の当たりにし、自分も当社の作業所で働くと心に決めました。

事務所にて
言葉や文化の違い
それこそがブレイクスルーの源

作業所には、建設地周辺の国はもとより、ヨーロッパやアジアの各国から来たスタッフがいます。チームをまとめるうえで、考え方の違いや言葉の壁が障害となり、自分の考えがうまく伝わらないことに、もどかしさを感じることもありました。
しかし日々の課題を解決する中で、ルーツや思想の違いこそ、新しいアイデアを生み、我々のスキルアップに大きく寄与することに気づかされました。

メンバーに恵まれたことも幸せでした。ややもすると、自国のやり方や価値観を押し付けたり相手を否定したりしがちですが、国境や立場を超えて相手を尊重し、知恵を結集しようとする仲間に助けられましたし、そうした仲間や経験が私の宝物です。

各国から来たスタッフと
プロジェクト成功のカギは
お客様などとの「パートナーシップ」

私には、今でも忘れられないエピソードがあります。それは、イギリスの自動車メーカーであるジャガー・ランドローバーのスロバキア工場プロジェクトでのこと。ある建物の請負契約の直前に、他社への発注が予定されていた別の建物の設計と施工を打診されたのです。

新たに受注できること、それ以上に、お客様が当社を信頼してくれていることをうれしく思いました。その反面、プロジェクトの規模が数倍に膨らむことから、簡単に受け入れられる話ではありませんでした。
まず、スタッフをかき集めるとともに、数十人を新規に採用して 人材を確保しました。加えて、工期などの条件を確認し、ひとつひとつの課題についてスタッフとともに解決策を模索しました。

私には、過去の経験から大切にしていることがあります。プロジェクトの成功には、お客様とのパートナーシップが欠かせないということです。パートナーとは、発注者と受注者という立場を越えて、プロジェクトの成功に向けて協業し、ベストを尽くすという関係です。当然、互いの負担も増えます。
私は追加受注の条件としてお客様に、パートナーの重要性と役割を説き、納得していただきました。プロジェクトが完成したとき、私の想いは確信に変わりました。

お客様などの関係者と
設計施工一貫方式の素晴らしさを
ヨーロッパに広めたい

ヨーロッパでは、設計と施工を別会社に発注する方式が主流のため、日本のようにその両方を担う建設会社はほとんどありません。

実際、このプロジェクトでも、1~2期の工場は他社設計でした。当社は、単に設計図通りに施工するのではなく、パートナーとして、品質を確保しつつコストと施工期間を縮減する設計変更の提案を行いました。そのことが高く評価され、プロジェクト3期の管理棟では設計施工で発注していただきました。

このようなソリューションは、まさに設計施工一貫方式の成せる業なのです。お客様のために、設計・施工それぞれの担当者が知恵を出し合い、考え抜く。竹中グループの一員として、このスタイルを貫くことで、これからもお客様の想いに応えていきたいと思います。

ピーター ウルバレック