ブックタイトル竹中技術研究報告書No70
- ページ
- 15/86
このページは 竹中技術研究報告書No70 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 竹中技術研究報告書No70 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
竹中技術研究報告書No70
竹中技術研究報告No.70 2014TAKENAKA TECHNICAL RESEARCH REPORT No.70 2014れた。1時間で炉の加熱を終了したが,しばらくの間,試験体表面の燃焼が継続し,約72分(炉加熱停止後12分)で試験体表面の炎は消えたが,赤熱が点在した。23時間放置後の試験終了時点では,全ての測定温度が約50℃に下降し,試験体外観に赤熱や発煙は見られなかった。Fig. 16~18に柱の荷重支持部,梁の荷重支持部,金物(GPL,BPL,ドリフトピン)の温度測定結果を示す。柱の荷重支持部の温度は最大100℃であり,判定条件260℃と比較すると大幅に余裕を持った性能であることが分かる。また,梁の荷重支持部の温度も200℃以下であり,余裕を持った性能である。目視によると接合部の著しい回転変形やたわみは見られなかった。また,Photo 1~2に示すように,試験後に試験体を解体したところ,接合部に炭化は生じていないことが確認できた。(4)まとめ耐火木造の柱梁接合部の載荷加熱実験を実施した結果,本接合部には著しい変形や,荷重支持部の炭化が見られず,また,荷重支持部の温度が許容温度260℃と比較して大幅に低く,余裕を持った耐火性能を有していることが確認できた。Fig. 16荷重支持部温度(柱)Temperature of load-bearing part(column)Fig. 17荷重支持部温度(梁)Temperature of load-bearing part(beam)Fig. 18接合金物温度Temperature of metal platePhoto 1試験後の接合部の外観Specimen after burning test(柱側の接合部内部)Column Side(梁側の接合部内部)Beam SidePhoto 2試験後の接合部の内部Inside of column-beam joints9