ブックタイトル竹中技術研究報告書No70

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概要

竹中技術研究報告書No70

竹中技術研究報告No.70 2014TAKENAKA TECHNICAL RESEARCH REPORT No.70 20144適用事例の紹介Application of Technology4.1大阪木材仲買会館Osaka Timber Trading Association Building五十嵐信哉Shinya Igarashi*1山本秀一Hidekazu Yamamoto*2Table 1建物概要Building summary本事例は大阪木材仲買協同組合の会館の建て替え計画であり,建築主より木を随所に使用した,木の殿堂として社会へアピールできる建築を求められた。このような建築主ニーズ主要用途設計・監理事務所竹中工務店を実現するため以下に示す事項を取入れた,これまでにない市街地の大規模木造オフィスを実施した。建築面積453.27m 2【プロジェクトの特徴】・本計画では耐火建築が求められるため,2~3階の木造部分地域・地区商業地域,防火地域に耐火集成材「燃エンウッドR」を採用した。採用箇所は木造+鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造,主体構造鉄骨鉄筋コンクリート造)述べ床面積の約50%である。杭・基礎プレボーリング拡大根固め工法・構造形式は,燃エンウッドRおよび鉄筋コンクリートの混構造とし,地震時の設計荷重の全てを鉄筋コンクリート構工期2012年7月~2013年3月造部分で負担する計画とした。また,建物北側の鉄筋コンクリート耐震壁については延焼防止機能も期待する計画とした。・鉄骨造等に比べ強度や剛性の低い木造の梁により約10mスパン(支配幅2.7m)を実現するため,鉄筋コンクリート床版との一体性を考慮した合成梁として設計を行った。・内装については,建物の3辺にバルコニーを配し火災時の避難安全性を高めた上でルートC避難安全検証を適用することで,不燃化処理を施していない自然の木質仕上げ材を多く採用した。Photo 1外観ExteriorPhoto 2事務室OfficePhoto 3バルコニーと事務室Balcony and OfficePhoto 4建方状況Construction*1先進構造エンジニアリング本部特殊架構グループ長Group Leader, Advanced Structural Engineering Department*2先進構造エンジニアリング本部特殊架構グループ副部長Senior Manager, Advanced Structural Engineering Department25