ブックタイトル竹中技術研究報告書No70
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竹中技術研究報告書No70
竹中技術研究報告No.70 2014TAKENAKA TECHNICAL RESEARCH REPORT No.70 2014ご挨拶㈱竹中工務店執行役員技術研究所長谷口元竹中技術研究報告№70の発行にあたり,ご挨拶をさせていただきます。社会全体では,消費税率のアップや円安に歯止めがかからず,国内の経済状況の指針となる実質GDP成長率は-1.8%(本年4-6月期,改定値)であり,景気の回復は鈍化傾向にあります。そのような状況の中,建築の受注量は底を脱出し,緩やかに増加していますが,現場における人材不足や建築資材の高騰などの大きな問題があります。今後竹中技術研究所では,国土強靭化政策による需要拡大や2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催などを見込み,前述した問題を解決できる研究開発に注力していきます。特に人材不足に対しては,設計施工の強みを活かし,企画設計から詳細設計,施工,アフターサービスを一元化させ,省人化施工や現場の生産力向上を図る研究開発を推進していきます。今回お届けしました竹中技術研究報告№70の特集は,「大規模木造建築の開発」です。都市部に大規模木造建築を実現するために実施した防耐火と構造に関する技術開発,及び施工事例を紹介しています。書下ろし論文は,実建物に用いたパイルド・ラフト基礎に関する長期観測結果に基づき,基礎の沈下および杭とラフトの荷重分担性状について述べた「Settlement and Load SharingBehavior of Piled Raft Foundations Based on Long-Term Monitoring」,建物に設置した地震計より建物慣性力を評価し,建物慣性力と杭頭せん断力を比較することで,基礎底面に流れた水平荷重を算定した「Seismic Observation of Piled Raft Foundation Subjected to Unsymmetrical EarthPressure」,一連の音響設計の内容と今後の設計資料となる音響データについて論じた「九州大学椎木講堂の音響設計」,洋上施設で大型海藻を人工養殖し,有用成分の抽出とエネルギー化等の製品製造を組み合わせることで,事業収支の検討と二酸化炭素固定量の評価を行った「洋上施設での事業化を視野に入れた大型藻類の生産・利活用技術の経済性および二酸化炭素固定量に関する調査」の4編を掲載しております。竹中技術研究報告№70につきまして,ご意見やご助言などありましたらお申し付けください。今後も,ご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。2014年12月1