ブックタイトル竹中技術研究報告書No70
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竹中技術研究報告書No70
竹中技術研究報告No.70 2014TAKENAKA TECHNICAL RESEARCH REPORT No.70 2014Fig. 3基本計画の初期反射音到達エリアRay construction on early reflectiondistribution of original design(upper:gland plan, lower: longitudinal section)Fig. 5三次元CADを用いた反射音シミュレーションによる反射経路図。後部天井曲面から舞台上へ反射音が集中しているRay diagram on reflection from walls and ceilings using 3-D CADsimulation. Reflections from curved ceiling are concentrated on the stage.Fig. 4変更案の初期反射音到達エリアRay construction on early reflectiondistribution of alternative design(upper:gland plan, lower: longitudinal section)Fig. 6 FDTD法を用いた反射音シミュレーション結果。平面波(上図)は黒色で示した拡散体に垂直入射(中図)した後,拡散反射せず波面をほぼ維持したまま返る(下図)SPL simulation on reflection from cylindrical diffuser using FDTD method.Incident plain wave(upper)strikes the diffuser(middle), neverthelessthe wave front of its reflection is almost maintained(lower).この天井A面には当初,幅2.66m,高さ0.8mの縦型円筒形状とする計画がなされていた。FDTD法(時間領域差分法)を用いた数値解析の結果(Fig. 6),舞台中央から発生した音波は,円筒体に垂直入射した後,円筒体が中低音域では拡散体として十分に機能しないでほとんど波面を崩すことなく反射し,再び舞台上で音の集中を生じることが確認された。そのため,このロングパスエコーによる音響障害については,中低音域にも有効な対策が重要課題として再確認された。2.3広帯域薄型吸音パネル同様にホール後壁は,その円心が舞台上にあり,またその高さが6mと高いことから,天井A面以上に強い音の集中を生じることが懸念された。これに対し,基本設計では後壁に沿うように吸音カーテンが設置されていたが,その吸音データから判断して十分な措置とは言えなかった。この壁面については,凹凸の付加による拡散処理が好ましいが,移動壁であるため収納上の制約から音響対策に使える厚さFig. 7広帯域薄型吸音パネルの断面構成Cross-section structure of the developed absorber54