ブックタイトル竹中技術研究報告書No70
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竹中技術研究報告書No70
竹中技術研究報告No.70 2014TAKENAKA TECHNICAL RESEARCH REPORT No.70 20141)Fig. 7藻類培養工程の概要図Overview of a part of seaweeds cultivation process3.2藻類利活用施設大量に培養した藻類の利活用は,高付加価値の有用成分を抽出し素材として販売するほか,抽出後の藻類を糖化・発酵させてエタノールを生成させることや,さらにその残渣をメタン発酵させてバイオガスを得ること,最後に残った残渣を肥料や飼料として利用することが考えられる。藻類には,glucose,xylose,rhamnose,agarose,Galactose,Mannoseといった様々な糖類が含まれている。エタノールを生産する際は,経済的な観点で極力エタノールの収率を高める必要があり,NEDOで実施されていた「木質バイオマスからの高効率バイオエタノール生産システムの研究開発」(実施者:京都大学,鳥取大学,日本化学機械製造株式会社,トヨタ自動車株式会社)の成果,および京都大学によるアルギン酸からエタノールを生成する研究の成果を参考として,Rhamnose以外の糖質はZymobacterPalmaeの野生株や遺伝子組み換え株,体腔を有する細菌を利用してエタノールへの転換が可能であると想定した。また,この場合はエタノール発酵後の残渣には糖質が非常に少なくなることから,この残渣を利用したメタン発酵は困難であると判断し,Fig. 8の利活用プロセスを検討することとした。概念設計を行った藻類利活用施設のプロセスフローをFig. 9に示す。藻類利活用施設は,乾燥,溶媒抽出・回収,加熱液化,酵素糖化・ろ過・分離,発酵,蒸留・凝縮,残渣蒸留・袋詰めで構成した。なお図中のタンク容量等の数値は,藻類原料を10t(dry)と想定した時のものである。Fig. 8本調査における藻類の利活用プロセス1)Utilizing process of seaweeds in this work67