ブックタイトル竹中技術研究報告書No70
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竹中技術研究報告書No70
竹中技術研究報告No.70 2014TAKENAKA TECHNICAL RESEARCH REPORT No.70 20144経済性の評価およびCO 2収支の検討4.1経済性の評価上述の3で実施した概念設計に基づいて概算レベルで積算を行った藻類培養施設,利活用施設,電力や蒸気等のユーティリティー供給施設の建設費と運用費をそれぞれTable 13およびTable 14に示す。また,プラットフォームの形式および設置海域に応じた建設費をTable 15に示す。本調査で検討した規模のプラットフォームは,構造形式によっては1兆円を超える建設費が必要となる。事業収支の検討条件をTable 16に示す。藻類培養については,成長速度の速いミナミアオノリ,および有用成分が比較的多いワカメについて検討を行った。藻類の利活用は,Fig. 8の想定に沿って有用成分を抽出し,エタノール転換を行って残差を肥料・飼料化することを想定した。プラットフォームについては湾内型でポンツーン型浮体およびカテナリー係留の構造を採用し,公的資金により100%賄うケース,公的資金により50%賄うケース,および公的資金投入ゼロのケースについて検討を行った。有用成分の価格は,医薬品や健康食品の分野を中心に株式会社富士経済発行の市場調査の文献等をもとに設定した(Table 17)。Table 14藻類培養施設,藻類利活用施設,ユーティリティー施設および再生可能エネルギー施設の建設費(参考文献1)および2)より作成)Construction cost of seaweeds cultivating facility, utilizing facility, utility facility and renewable energy facility培養密度0.1%の場合培養密度0.5%の場合藻類培養施設46,234,286,00053,194,246,000藻類利活用施設33,200,000,00026,100,000,000ユーティリティー施設(管理棟)8,320,000,0008,485,000,000再生可能エネルギー施設20,310,000,00020,260,000,000建屋(工場棟,倉庫棟,管理棟)1,480,000,0003,320,000,000合計(円)109,544,286,000111,359,246,000Table 15藻類培養施設,藻類利活用施設,ユーティリティー施設および再生可能エネルギー施設の運用費(参考文献1)および2)より作成)Running cost of seaweeds cultivating facility, utilizing facility, utility facility and renewable energy facility培養密度0.1%の場合培養密度0.5%の場合備考藻類培養施設2,993,000,0003,835,600,000建設費の6%+栄養塩類のコストを計上藻類利活用施設996,000,000706,500,000建設費の3%を計上ユーティリティー施設(管理棟)140,000,000170,000,000再生可能エネルギー施設289,000,000289,000,000建屋(工場棟,倉庫棟,管理棟)148,000,000148,000,000合計(円)4,566,000,0005,333,100,0001)Table 16各設置海域における構造形式別のプラットフォーム建設費Platform construction cost according to the structure on each sea area設置海域構造形式概略建設費(億円)沿岸型湾内型外洋型浮体式;セミサブ型浮体+カテナリー係留10,040~11,030Table 17藻類中の有用成分の価格(参考文献1)および2)より作成)Price of useful component contained in seaweeds有用物質工業製品肥料・飼料βカロテンEPA糖質ウルバンフコイダンエタノール-10万円/kg1.8万円/kg185円/kg2,100万円/kg30万円/kg1,183円/kg40円/kg72