災害に備える安全技術

台風に備える

あべのハルカスでは、台風等における強風への対策として、建物形状を活かした揺れの軽減と、振り子の特性を利用した装置を備えることで、快適な居住性能を実現しています。

竹中工務店技術研究所にて実施したあべのハルカスの風洞実験の様子 風洞実験により得られた外装材に作用する風圧
建物形状による風の影響の緩和

3段階にセットバックする建物形状は、この地域の卓越風である西風に対して、風による振動を抑制する働きをしています。建物後方に放出されるカルマン渦の影響が小さくなり、共振効果が柔らげられるためです。

建物形状によるカルマン渦のイメージ

Experimental investigation of aerodynamic forces and wind pressures acting on tall buildings with various unconventional configurations,JWEIA.

※小さいほど風荷重の低減が期待できる

ATMD(Active Tuned Mass Damper)※特許取得済み

建物頂部には、ATMDと呼ばれる振り子型のダンパーを設置。建物と同調することで揺れを最小限に抑え、強風時にも静かな時間を提供します。

ATMD 対応箇所図