建築とランドスケープをつなぎ、
好循環を生み出す環境をつくる
市川 雅也|建築設計(大学院理工学研究科環境都市専攻修了)
2016
入社・新社員研修
2017
大阪本店
設計部配属
2017 - 2020
武庫川女子大学
公江記念館
歴代の先輩方が紡いだ歴史を引き継ぎ、未来を創る責任を実感しました。
- ・キャンパスをつくる仕事をしてみたくて、自主的に提案書を作成してグループリーダーに見てもらったことがプロジェクトメンバーに入るきっかけでした。
- ・講義室(共用エリア)と研究室(ラボエリア)が2層1セットで構成され、それらが積層しながら立体的にワンルームでつながる建築を提案しました。
- ・当時の設計部長からはコンセプトからパースの描き方まで指導してもらい、ストーリーメイキングや細かい一つひとつの表現が、相手の心を動かすことを学びました。多くの人が関わる仕事だからこそ、その教訓を今でも大切にしています。
- ・キャンパス内のほとんどの建物は歴代の当社の諸先輩方がつくり上げたもので、建築主からも歴代の設計者との思い出話を聞くことがありました。良い仕事が建築主との関係をつくり、大学の歴史と並走している感覚に責任と面白さを感じました。
2020 - 2023
茨木市文化・
子育て複合施設 おにクル
豊かな暮らしを支える「立体的な公園」のような公共施設を共同設計で取り組みました。
- ・まちの中心地に大ホール・多目的ホール・図書館・子育て支援・市民活動センターなどの用途が入る公共複合施設と都市計画公園を整備しました。
- ・多種多様な用途の複合かつ施設管理者も複数いるため、打合せでは初めて聞く専門用語やこだわりを目の当たりにし一つひとつが勉強でした。
- ・その中でも「公園で過ごすような気持ちの良い屋内環境を作る」ことを共通の目標に掲げ、境界を溶かすための工夫を行いました。
- ・環境シミュレーション、音響シミュレーション、区画を合理化するための避難安全検証など、目に見えないものをデザインすることで合理的な解決を図ること。お互いの立場に立ち一緒にワークショップを行ったり、目指したい施設の理想像を共有したりすることで意識的な解決を図ること。その両面が大切であることを学びました。
- ・共同設計、多様なデザイナーとのコラボレーションにより、お互いをリスペクトし、集合知で建築主の想いを実現していく面白さを感じました。会社風土の違いを感じることで、自社の特徴や強み客観的に感じることもできました。
2021 - 2022
Tallinn Architecture
Biennale
国際アイデア
コンペティション
国際アイデアコンペティションのチームリーダーを経験しました。
- ・リーダーとしてメンバーを選ぶところから始まりました。社内にはクリエイティビティの高い設計者がたくさんいます。これまで一緒に仕事をした設備・構造設計者や若手設計者で面白い人たちを集めてチームを構成しました。
- ・お互いが興味のある本を紹介したり、勉強会を開催したりしながらアイデアを出し合うとともに、プロジェクトでは適用できていない先端技術を提案に盛り込み、最優秀賞を受賞することができました。
- ・業務関係なく相談しあえる関係性ができたことが、今にも生きています。
2022 - 2024
茨木市ストリート
デザイン計画/
市役所前線基本計画等
策定業務
点から線、線から面へ展開しています。
- ・茨木市文化・子育て複合施設おにクルを契機に、周辺のランドスケープやまちづくりの仕事に関わっています。
- ・「おにクルをつくることがゴールではなく、おにクルができることによってまちがどう変わるかが重要である」という建築主の言葉に深く共感をしました。大学院でランドスケープを専攻していた経験から、おにクルができた後の周辺の将来像を描いた結果、庁内で多くの議論を生み出すことができました。
- ・市役所とおにクルの間の道を廃道にし、広場化する計画が2026年現在進行中です。
- ・社内のランドスケープグループ、まちづくり戦略室、エンジニアリング本部の人流解析を専門とするグループと連携し、社会実験を行いながら人流や樹木の最適化配置と組み合わせた、新しいパブリックスペースのデザイン手法にも取り組んでいます。
社会実験の様子
将来像(©イスナデザイン)
人流測定とプラン統合
建築の一生に責任をもつ「棟梁精神」は今の時代だからこそ大切にしたい考え方です。
- ・建築に求められるニーズは日々、多様化、高度化し、何が問題かすら定義できない難しい時代だと思います。だからこそ変化に柔軟に追従し、建築主やまちに寄り添うパートナーのような存在になることが大事だと考えています。
- ・1個人の姿勢として、組織としてバトンパスをしながら、建築主やまちに対して一緒につくり上げた建築に責任を持ち、社会に対して常に新しい価値を提供する、魅力ある組織の一員であり続けたいです。