未来に向けた魅力ある作品づくりと技術開発への挑戦

中村 亮太|構造設計(大学院自然科学研究科建築学修了)

2014

入社・新社員研修

2015

東京本店
作業所配属

2017

東京本店
設計部配属

2018 - 2020

霊友会本部第一ビル

利用しやすく、空間の豊かさを⽣み出す構造デザインに試⾏錯誤しました。

  • ・当社設計の歴史ある釈迦殿(竣⼯:1975)の隣に本部ビルを建築する計画です。厳かな存在感を放つ釈迦殿に対し、調和しながらもシャープで静謐な印象を与える外装デザインを実現する架構とは何か、また、利用者にとって使いやすい空間を実現するために最適な架構計画とは何かを考え抜く日々でした。
  • ・無柱空間を最大限確保し、フレキシブルな執務空間を実現するためにたどり着いた答えが、建物外周部を「扁平柱架構」で統一することでした。
  • ・扁平柱架構の一部にせん断降伏機構を有する耐震間柱を設けることで、地震エネルギーを吸収して建物の応答を低減し、大地震に対しても高い安全性と安心感を備えた、粘り強い建築を実現しています。
  • ・架構の工夫で建築の堅牢さと空間の豊かさを両⽴できることを実感し、構造デザインの⾯⽩さを強く感じた作品です。

左が釈迦殿、右が本部ビル

平面構造

2019 - 2021

HULIC &New GINZA8

⽊構造の世界に踏み込むきっかけになった作品でした。

  • ・入社以来、私にとって初めての木造、しかも耐火木造のプロジェクトでした。経験豊富な先輩に相談しながら、木造建築について一から学ぶことからスタートしました。
  • ・鉄筋コンクリートや鉄骨造では耐⽕性能について詳しく検証することは少ないですが、本作品では⽊構造がそのまま現しになるため、意匠・構造・設備など各職能間で連携しながら高いレベルの耐火性能を確認する必要がありました。
  • ・さらに、温もりのある木の空間を実現するためには、ディテールの検討や施工時の汚損対策を含めたデザインが求められます。意匠や設備に加えて施工技術に関わるメンバーまで、構造設計が細部まで丁寧に携わることができ、木構造ならではの面白さと奥深さを実感しました。
  • ・この経験が、新しい木構造デザインを生み出す技術開発にチャレンジする大きなきっかけになりました。

2021 -

日本橋本町
三井ビルディング
&forest

構造の知見を深化させ、国内最大・最高層の超高層木造ハイブリッドオフィス実現に向けた
技術開発を行いました。

  • ・直前のプロジェクトで培った⽊造技術を生かして、国内最大・最高層、地上18階建ての超⾼層⽊造に取り組むことになりました。
  • ・超⾼層⽊造の実現には、既存の技術では対応できないため、耐火性能や耐震性能も高いレベルが必要です。技術研究所や施工技術に携わるメンバーとともに課題解決に取り組みました。
  • ・3時間耐⽕集成材、構造性能と⽊質化を両⽴する鉄⾻木耐火被覆技術(KiPLUS TAIKA)、新しい耐震壁や床など、日本初となる技術開発に参画し、超高層木造ハイブリッドオフィスの実現に貢献することができました。技術開発やこれまでにない技術の組み合わせによって、新たな建築が生み出せる可能性を実感しました。
  • ・構造設計の責任の重さを感じる一方で、大きなやりがいと楽しさを味わうことができたのは、ゼネコンの設計者だからこその経験だと感じています。

日本橋本町三井ビルディング &forest完成予想パース

内観パース

採用された耐火木造技術

2026 -

構造デザインと技術開発で新しい建築空間を⽣み出し、豊かな未来につなぎたい。

  • ・プロジェクトの主担当者として、構造設計を牽引する立場となりました。構造デザインのアイデアによってより良い建築空間の可能性を切り開くとともに、技術開発にも積極的に取り組み、新たな建築作品づくりに貢献したいと日々考えています。
  • ・「この建物はいいな!」と感じる建築作品の背景には、優れた構造設計のアイデアとデザインがあります。そうした創造性にあふれ、ワクワクする構造設計の魅力を、より多くの人に知っていただけるようにしていきたいです。
  • ・構造設計には創造力だけでなく、多様な関係者と協働するための対話力も欠かせません。こうした力は、日々のプロジェクトを通じて切磋琢磨しながら磨かれていくものだと感じています。
  • ・私自身、3人の子どもを育てながら、リモートワークをはじめとする当社の多様な働き方制度を活用し、仕事と育児を両立しています。子どもたちの将来のためにも、設計者として豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えています。