人に寄り添い、愛される空間をつくりたい
矢野 梨花子|インテリア設計(美術学部デザイン科環境デザイン専攻卒業)
2018
入社・新社員研修
2019
大阪本店
設計部配属
2020 - 2022
グランドメゾン
新梅田タワー
2021 - 2022
大塚リッジホテル
利用者の視点から「豊な自然を楽しみ、何もしない」ホテルステイを提案しました。
- ・徳島県鳴⾨市にあるヴィラ⾵ホテルのスイート客室のリニューアルを手掛けました。改修は限られた範囲だったため、既存建物との調和を保ちながら、客室の雰囲気を一新する必要がありました。
- ・鳴⾨の地に流れるゆっくりとした時間、揺らぎのある豊かな⾃然に⾝をゆだねることそのものが⼼地良い。そんな「何もしなくても豊かな時間を過ごせるホテル」がデザインコンセプトです。それを具体化するため、1泊2⽇で滞在する利用客のタイムスケジュールを想像しながら設計しました。
- ・この設計方法は建築主の想像力をも膨らませ、「海とつながる⽔盆を設ける」「広々としたデッキにファイヤープレイスをつくる」など挑戦的なプランを検討する機会をいただきました。結果として実現には⾄らなかったものの、屋内・半屋外の2つの浴槽を設けて海とのつながりを感じさせるプランなどに活かされています。
- ・改修ならではの制約を乗り越えて無事竣⼯し、利用客にとって旅先の家のように愛されるホテルとして利用されています。⾃分が主体となって設計初期から竣⼯までやり遂げた初めてのプロジェクトであり、⾃信に繋がったと感じています。
想定したゲストのタイムスケジュール
ルームプラン
2021 - 2022
ロイヤルパーク京都三条
改修工事
デザインにおけるストーリー構築の重要性を実感しました。
- ・2011年に当社の設計施⼯で開業した京都にあるホテルの改修では、壁の位置や機能には⼿を⼊れず、壁紙やカーペットの更新を⼿がけました。
- ・当初、建築主からは既存のデザインを⼀新することが求められましたが、竣⼯当時のデザインコンセプトと乖離することになり、ホテル全体の魅⼒が損なわれると考えました。そこで「継承」をキーワードに設定し、“⾦継(きんつぎ)”をモチーフとしたカーペットなどの華やかなデザインを施すことで、建築主に満⾜いただけています。
- ・表⾯的なデザインイメージだけでなく、共感できるストーリーを構築することの⼤切さを実感しました。
2022 - 2026
⼼斎橋プラザビル
THE GATE HOTEL
OSAKA
チームリーダーとして、ホテルブランドの旗艦店を設計しました。
- ・⼼斎橋にある大型複合施設の上層部にあるホテルのフラッグシップとなるインテリアプロジェクトです。
- ・設計の初期段階からインテリア設計のチームが計画に携わり、これまでインテリアで築いた知⾒を生かしたルームミックスの提案をしています。客室のタイプを絞り込むことで、建築主が求める高い客室利用率を実現し、合理的な計画としました。
- ・チームリーダーとして、建築主とのさまざまな調整を担ったことが良い経験でした。20代の若⼿がエリアごとにインテリア設計を担当したため、各自の想いがデザインとして昇華できるようにチームを統括しました。
- ・さまざまな制約がありましたが、ホテルブランドのフラッグシップになるという⾃覚を持ち、魅⼒的なデザインを実現することに注⼒し、建築主と協議を重ねながら段々と理解を得ることができていく過程が、私⾃⾝を成⻑させてくれたと感じています。
感性を育み、⾃⾝が愛せるデザインを追求することで、愛される空間をつくりだす。
- ・空間での過ごし⽅は⼈それぞれで、個人が積み重ねてきた考え⽅や好みがあります。それにプラスするかたちで、新しくて魅⼒的な体験や過ごし⽅をご提案することを設計者として⼼がけています。
- ・インテリアデザインでは、室内にあるさまざまなアイテムの素材、それらの⾊味や⼿触りなど細部までとことん気配りすることが必要とされます。当社設計部インテリアグループは、そうした表層のデザインに止まらず、空間全体の設計にも関わることができます。それが、建設会社のインテリア設計のメリットです。建築とインテリアのマリアージュを考えるのは⾮常に難しいですが、楽しい時間です。
- ・建築主に満⾜いただくこと、空間を体験する利用者に楽しんでもらうことを、インテリア設計者として⽬指すのはもちろんです。そのためにもまずは、⾃分の感性を⼤切に育み、楽しみながら、⾃分⾃⾝が愛することができるデザインができれば、愛される空間をつくり出せると思っています。